グッドスキルマーク

技 GOOD SKILL

事例

03

2019

睡眠に安らぎを届けるオーダーメイドの寝具

  • オーダーメイドの敷布団

    オーダーメイドの敷布団

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    オーダーメイドの敷布団

平成30年度 認定 寝具製品

トータル
寝具ショップ
のはら

野原のはら 久義ひさよしさん

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1958(昭和33)年創業の「トータル寝具ショップのはら」2代目。
平成27年度黄綬褒章、平成21年度卓越した技能者(現代の名工)、平成17 年度全技連マイスター、平成17年度東京マイスター(東京都優秀技能者)、昭和54年度一級寝具製作技能士

お客様にあわせた「かまぼこ形」の敷布団

「トータル寝具ショップ のはら」は、敷布団、掛布団、枕、座布団などの寝具全般を製作しています。敷布団は睡眠の質を左右するため、お客様の要望にあわせてオーダーメイドでも布団を製作しています。

人が寝たときに敷布団に掛かる体圧の分布として、一般にその体の部位に占める重さの割合は“頭部8%、胸部33%、腰部44%、足部15%”といわれています。快適な睡眠を取るには、寝た時に、背骨を真っ直ぐに伸ばすことのできる適度な弾力性が必要なのです。体圧は人によって微妙に異なるため、製作の際、必ずお客様へのヒアリングを行います。それを計算した“体圧配慮形”にするため、身長、体重、スポーツの経験、腰痛の有無など、体に合うよう綿の量や高さを調整しているのです。寝室環境も聞き、例えばフローリングの場合は、布団の下にマットレスを推奨するなどの提案もしています。

敷布団は正面から見ると“かまぼこ形”になっており、体圧が集中する中央部分だけがへこまないように厚みを持たせています。それにより、体圧がかかっても背骨がまっすぐに伸びた理想の姿勢で眠ることができます。腰痛や不眠で悩む多くのお客様から、「ぐっすり眠れて感動した」「もっと早く知りたかった」という声をいただくことがあり、そうしたありがたい言葉に私の技術は育てられてきました。

寝心地と美しさを求めた綿入れの技

敷布団には、高級なインド綿を使用しています。弾力性や保温性、通気性、吸湿性など、優れた特性を持ち合わせた素材です。自然素材のため、硬さなど微妙に個体差があり、まずそれを手触りで確かめながらより分け、硬さにあった場所に使っていきます。次の綿入れ作業では、綿を縦方向と横方向を交互に何層も重ね合わせてます。ここで用いるのが、綿を削ぎ合わせながら、しっかりと絡み合わせる「交叉台張り」という独自の技術です。それによって、耐久性を高め、かまぼこ形になるよう綿を重ねていき肩や腰の部分に厚みを出していきます。

私が作る敷布団は非常に厚みがあるため、「おくりかえし包み」という自ら考えた技を使い、畳み込むように綿を布団カバーに入れていきます。最後に綿のしわを伸ばし、生地と密着させて仕上げとなります。ここまでくるのに、100mを全力疾走するのと同じぐらい体力を使うのと、仕上段階に極めて繊細な調整を伴うため、1日に3枚製作するのが限度ですね。

こだわりのインド綿

かまぼこ形の厚みを出すため、通常、1枚の敷き布団に6kgのインド綿を使用

野原さんがこだわるインド綿は腰が強く、長く快適に使用できます。綿花は植物性のため、アレルギーになりにくく、天日干しすることで快適に使用でき、身体に優しい素材です。どうしても長く使っているうちに硬くなってしまうので、打ち直して、快適さを維持する必要があるといいます。敷布団で使えなくなったら、座布団などに転用が可能で、繰り返し使用できるので、コストに優れ、環境にも懐にも優しい素材といえるでしょう。

技能検定

寝具製作(寝具製作作業)

寝具製作(寝具製作作業)は、ふとんの製作に必要な布の裁断・縫製・わた入れ作業、仕上げ作業、加工見積りなどの製作作業に関する技能・知識、各種寝具製作法、材料、安全衛生などを対象としています。

野原久義/トータル寝具ショップのはら

〒242-0005 神奈川県大和市西鶴間5-7-7
TEL 046-261-2768

HP http://nohara.life.coocan.jp/