合格者の声 機械検査技能士(機械検査作業)1級取得 阪本 貴弘さん

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機械検査技能士(機械検査作業)1級取得 阪本 貴弘さん(和歌山県立田辺工業高等学校)

受検するきっかけ

画像:合格者の声

 数年前より勤務校で技能検定の指導に取り組み始め、生徒が懸命に検定合格に向けて練習する姿を見る中で、自らも技能向上と指導レベルの向上に取り組む必要があると感じたため、教員として機械検査の1級を受検しようと考えました。受検した機械検査は、機械加工の前提となる基礎であり、生産に欠かせない重要なものです。技能検定を受検する生徒への補助や指導を進めていく上で、機械検査における自分のスキルを磨くことが重要と考え、1級の受検を決意しました。
 また、和歌山県内では工業科の教員として技能検定1級に合格している教員がいなかったため、自分が初めて教員としての1級技能士になることで、若手教員の刺激となり、指導や受検を促す事にもつながるのではないかと考えました。

合格に向けて取り組んだこと

 実技については、平日の夜や休日を利用し、時間を計測しながら何度も繰り返し練習に取り組みました。また、生徒への指導方法を考えながら、並行して自分の練習に取り組んでいたため、指導のポイントを1級受検にも活かそうと考え、自ら課題を作成、設定し、合格レベルに達するまで練習を行いました。さらに、実際の実技演習についてスマホで動画を撮り、後で改善点を検証するなどして、空いている時間を使えるように練習方法を工夫しました。 
 学科については、練習問題をデータ化し、独自の練習問題を作成して、繰り返し問題に取り組みました。間違えた問題は覚えるまで繰り返しやり直し、安定して合格レベルの得点が取れるまで問題練習に取り組みました。

技能検定受検を通して得たこと

 自らの技能レベルの向上が得られたことはもちろんですが、技能を磨くということを通して、自分が磨かれているという感覚を得られたことが一番大きかったと思います。受検職種の技能向上だけでなく、他職種にも活かせる総合的な技能向上につながったと考えています。この視点を高校生の受検指導の際にも重視し、社会に出ていく上で継続的に自らの技能を向上させることの大切さを教えることができるようになりました。また、受検する生徒と同じプレッシャーを感じることで、受検に臨む心がまえや受検時のポイントを実体験を交えて指導することができるようになりました。
 技能検定制度は、民間企業の技能者だけでなく、工業科の教員が自らの技能を高めるために非常に良い目標となっており、生徒の検定受検を促すことや指導方法の改善に繋がっていると思っています。

今後の目標

 今回の受検を通じて、現場での実務レベルに近い指導ができるようになったと感じたので、今後は別の職種でも1級取得を目指したいと思っています。できれば生徒に受検指導をしている職種全てでの1級取得を目標に、取り組みたいと考えています。
 また、自らが新たな職種の技能検定に取り組むことで、生徒の受検職種を増やすことにも取り組みたいと思います。自らの受検で得られたこと、感じたことを生徒の指導に活かし、年間100名以上の技能検定合格者を目標にし、自分の技能を継続的に高めることが自分を高めることにつながるという視点を社会に出ていく高校生に少しでも多く伝えていくとともに、工業科教員にも技能検定受検を広め、指導技能向上に繋げて行きたいと思っています。

  

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