合格者の声 電気機器組立て技能士(配電盤・制御盤組立て作業)1級取得 上岡 佳弘 さん

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電気機器組立て技能士(配電盤・制御盤組立て作業)1級取得 上岡 佳弘 さん(株式会社セラテクノ 備前工場)

受検するきっかけ

画像:合格者の声

 私は、工業高校の機械科を卒業後、独学で電気設備に関する勉強をしました。その後、電気とはまったく関係ないコルク製品の会社に、設備の電気担当者として勤めていました。今の会社に入る前に、電気の配電盤を組む会社に1年くらいいましたが、そこの電気主任者の方が定年されるときに、電気主任の免許を取ってみないかといわれたことがきっかけで、そこで初めて技能者の評価制度があることを知りました。それまでは技能検定のことは知りませんでしたが、この時点から私の電気技術者への歴史が始まったといえます。
 実作業として経験してきた事が、自分のスキル・経験としてどの程度であるのかを知りたいと思ったことと、社内的に技能者としての評価制度があったことが受検のきっかけとなりました。私の場合、経歴がありましたので、最初から1級を受検しました。

合格に向けて取り組んだこと

 実技に関しては、日常の業務に追われ、試験内容を実作業で練習することはほとんどできませんでした。そのため頭の中に写真のように電気回路のイメージを描き、それを紙に書きながら線でつないでいくようなシミュレーションを何度も繰り返し行いました。そうして描いたものを検証していく作業を繰り返す中で、いろいろなパターンに対する対応力が身に着いたと思っています。これが練習方法として正しいのかという不安はありましたが、結果としては最良だったのではないかと考えています。ただ、時間内に間に合わせることが大変で、いかにスムーズに次のところに手を出すかというところが、実地訓練をできなかったので苦しみました。
 学科については、過去の問題を解き、間違ったところを調べて再度問題を解く作業を何度も繰り返し、全問正解できるようになりました。その後、各問題の理解度を上げるために、少し深い内容の所までの問題集や参考書を活用するという勉強法で、知識として取り入れていきました。

技能検定受検を通して得たこと

 1級の技能検定試験は、正直言ってかなり高度なレベルでした。技能検定の勉強を通して、学ぶ機会がなかった知識が身に付き、自分の未熟な部分も解り、日々の業務も初心に返って注意して作業するようになりました。また、身に付けた知識や技術で合格という結果が残り、自分の自信にもなりました。
 現在は、勤務先や業務は変わっていますが、資格試験を通じて段取りや準備段階のことがしっかりしていないと、時間との兼ね合いの中で作業のスピードや正確性が大きく影響されてくることを痛切に知りました。そういうところでは、受検が活かせていると思います。設備が壊れたときというのは、早急に直して操業しないといけませんから、そういう意味では時間概念に対する考え方が大きく変わったと思います。

今後の目標

 合格した事がゴールではなく、スタートと考え、今後も受検で得た知識や技術をより向上していけるように、モチベーションを上げて努力していきたいです。とくに今は、会社が変わったばかりなので、新たな気持ちで心機一転頑張っていこうと思っています。
 機会があれば特級を受けたいと思いますが、それよりも後任者や現場の人たちに技術や考え方を教えたり伝授していくことが、一つの大きな仕事であると考えています。特に、技術も大事ですが、考え方が大事であるということを伝えたいと考えています。今の現場では設備に関する後輩はいないのですが、安全面での指導をしっかりしていかないと、大きな事故に繋がりかねません。その意味では、私が5Sのしつけ側になるのかもしれませんが…。

  

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