合格者の声 機械加工技能士(特級取得)(平成30年度) 新原 築さん

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機械加工技能士(特級取得)(平成30年度) 新原 築さん(職業訓練指導員)

受検するきっかけ

画像:合格者の声

 私は機械分野の職業訓練指導員として20年近く、職業能力開発の業務に従事してきました。主な職務は自己の技術ノウハウを生かし、職業に必要な機械全般、機械設計を含む技術・技能の指導や就職支援等を行うことです。そのためには自己研鑽が大切で、その一環として複数の一級技能士を取得してきました。そして、最上位である特級へのチャレンジは自然な流れでした。また、私たちは、職業訓練のコース開発やカリキュラムの検討のために、各企業の教育担当者を始め、工場長、職長、その他の専門家の方々と生産現場の課題について意見交換を行います。このように、普段から生産全体を見渡す立場になることも多く、特級の受検を決意しました。

合格に向けて取り組んだこと

 特級の試験範囲はきわめて幅広く、機械加工職種の場合、工程管理や品質管理、原価管理等の生産工学を中心に、安全衛生管理、環境保全、作業指導、設備管理、機械加工の現場技術について問われます。また、学科試験の難易度が高く、一級の受検のようにはいきません。私の場合は、まず準備として、市販の『特級技能士のための管理・監督の知識』という教科書と学科・実技の過去問題集を購入。教科書を自宅や通勤時の電車内で毎日少しずつ読み、最初から最後までを2回程繰り返した後、過去問題を繰り返し解いていきました。ただ問題をこなすだけでなく、出題内容をもう一度教科書で調べ直し、他の専門書等で更に掘り下げ習熟度を高めていきました。

技能検定受検を通して得たこと

 特級の受検対策には、これまでの一級受検と比較し、より多くの時間を費やしました。通勤中や帰宅してからの勉強は、強い気持ちと集中力が必要で、大変ではありましたが、その分得られた達成感や喜びもひとしおです。新しい知識や技術を習得し、それが第三者に評価・証明されることは自信になりますし、意識改革にも繋がります。職業訓練指導員にとっては、訓練コースの企画開発や企業との打ち合わせ、職業能力の体系作成、生産工学や生産管理の授業に役立てられると思います。また、自らが技能士の資格を取得することで、技能検定を受検される訓練生や学生、企業の方々に対して、より的確なアドバイスができるようになります。

今後の目標

 資格の取得はゴールではなく、あくまで手段・通過点だと考えています。更なるステップアップを図ることに意味があるのではないでしょうか。また、資格は「使ってなんぼ」であり、つまり、「資格をいかに仕事の中で活かしていくのか」が大切です。この資格を今後の職業人生にぜひとも活用していきたいと考えています。また、自らの努力で得た考えや知識・技能・技術を後輩指導員に継承できるよう、私自身も継続して自己啓発や自己研鑽に励み、引き続き他の職種の特級取得や技術士等の資格取得にもチャレンジしていきたいと思います。そして、職業訓練指導員として、地域や日本の成長と雇用の安定のために、微力ながら尽力させていただく所存です。

  

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