合格者の声 ハウスクリーニング技能士(ハウスクリーニング作業)単一等級取得 田中 真奈美さん
ハウスクリーニング技能士(ハウスクリーニング作業)単一等級取得 田中 真奈美さん(清掃会社勤務)
受検するきっかけ
私の所属する会社は、ビルクリーニングやハウスクリーニング等を行っており、私は平成27年に1級ビルクリーニング技能士の資格を取得しましたが、その頃、ハウスクリーニング技能士という資格があることを知りました。
私は、ハウスクリーニング業務に携わっていく中で、ビルクリーニングと違い、ハウスクリーニングが、私たちの身近な生活空間を快適にする仕事である点に魅力を感じるとともに、これからは、ビルクリーニングよりも需要が増えるのではないかとも思い、自分も資格を取って、さらに社内で後進の指導もしていきたいとの思いが次第に強くなっていきました。
そうした中で、会社に受検の希望を申し出たものの、社内の都合で、なかなか受検の機会が巡ってきませんでしたが、どうしてもこの資格を取りたいという気持ちが抑えきれず、当時の上司に熱心に頼み込んで、平成30年度に、やっと受検の機会を与えていただきました。
合格に向けて取り組んだこと
受検するにあたっては、既に合格していた先輩に、いろいろと助けていただきました。
学科試験については、その先輩から譲っていただいたテキストを読み込んで、試験前の2週間ほどは、図書館に通いつめて勉強しました。過去問も何度も解いてみて、分からないところは調べるようにしました。
実技試験については、先輩に仕事の時間を割いていただき、実技試験の実演していただいたり、コツを教えていただいたりと、いろいろと協力していただきました。
その他、以前社内の勉強会で撮った映像を見たり、社内に作っていただいた練習場で、仕事のすきま時間や休日を利用して、気のすむまで練習したりもしました。
頑張りすぎて体調を崩したこともありましたが、自分なりに一生懸命準備して試験に臨んだことで、合格率が30%前後の難しい試験ではありますが、幸いにも私は、一回で合格することができました。
技能検定受検を通して得たこと
合格につながった一番の理由は、やるべきことを最後までおろそかにしない姿勢を徹底したことではないかと思います。試験前には、自分が納得いくまで勉強や練習を繰り返しましたし、学科試験では、途中退室する方が多い中、制限時間いっぱいまで見直しをしました。実技試験では、当日、いくつかトラブルがあって戸惑いましたが、納得いくまで練習してきたことを思い出し、自信を持って、冷静に、最後まで集中して取り組むように心掛けました。
そうした姿勢は、日常の業務の中でも、心掛けていたことであり、ビルクリーニングもハウスクリーニングも、その作業する姿も、仕上がりも、お客様の目に直接触れる仕事ですので、作業が終わっても気を抜かず、最後にもう一度きちんと見直し確認するように心掛けており、受検を通して、改めてそうした姿勢の大切さへの思いを強くしました。
今後の目標
受検するにあたって、上司や先輩、家族に支えていただいたことに、本当に感謝しています。
清掃は、「きれいにしてくれて、ありがとう」と声をかけていただくことが喜びとなり、そのことへ感謝する気持ちが、次の仕事につながっていきます。
この資格も、自分が取得して終わりではなく、支えてくれた方々への感謝の気持ちを忘れず、今度は、受検の経験を通して得たものを、後進の方々に伝えていくのが、資格を取った者の役割だと思っています。
日々の忙しい業務の中でも、機会を見つけて、洗剤の使い方、道具の使い方といった基本的な技術はもちろん、最後までおろそかにしない姿勢や感謝の心といった心構えも含めて、後進の方へ伝えていきたいと思っています。
私はお客様に対して、特に技能士であることをアピールはしていませんが、徹底的にクリーニングしてお客様が喜んでいただけることが、とても大きな喜びとなっています。後進の方々にも、お客様にきれいな居心地の良い空間で過ごしていただくためのお手伝いをしているのだということを誇りに思っていただきたいと思っています。
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