合格者の声 機械加工技能士(フライス盤作業)2級取得 松村 大輔さん

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機械加工技能士(フライス盤作業)2級取得 松村 大輔さん(技研精機株式会社)

受検するきっかけ

画像:合格者の声

 入社して5年ほど汎用フライス作業を担当していたので、2013年にフライス盤2級を受検し合格しました。その後、マシニングセンタ作業を担当するようになり、2014年にマシニングセンタ作業2級を受検・合格しました。「自分の力を知りたい」というのが受検の動機です。
 フライス盤作業に関しては1度受検したのですが、実技の試験で緊張してしまい、不合格となりました。フライス盤の実技試験は、ごくわずかなハンドル操作の違いでも失敗してしまうので、本番で緊張しないですむくらいの練習が必要だと、そのとき痛感しました。

合格に向けて取り組んだこと

 受検の約2カ月前から休日に会社に来て実技の練習をしました。試験では制限時間があるので、時間配分にも気を付けて練習しました。学科の勉強については、受検の1カ月前から毎日、自宅で1日30分、もしくは「今日は何問を解こう」などと決めて行いました。こうして、2回目の挑戦では無事にフライス盤2級に合格することができました。
 一方、マシニングセンタ作業の技能検定は、フライス盤作業の検定に比べると学科の試験範囲がかなり広いので、勉強に多くの時間をかけました。少なくとも1日1時間は勉強したでしょうか。実技に関しては、日ごろの仕事自体が練習となりました。

技能検定受検を通して得たこと

 学科の勉強を通して、仕事で学ぶ機会がなかったいろいろな知識が身に付きました。例えば、刃物の痛みの種類や名称、それがなぜ起きるのかといったこともその1つです。おかげで、「熱の変換が悪いと切り子の刃もちが悪いので、切削液をちょっと変えてみよう」とか、「油よりも水を使った機械のほうがよく冷えるだろうから、刃もちが変わってくるはずだ」などと理論的に考えられるようになり、判断する選択肢が増えました。
 また、フライス盤作業というと最近はデジタルの目盛をもとに行いますが、技能検定の実技試験ではハンドルの目盛だけが頼りなので、ハンドルでの加工ができるようになりました。そのため、会社でデジタルの目盛が壊れてしまったとき、受検の経験が役立ちました。
 そして何よりも身に付いたのは、確実な操作技術ですね。特にフライス盤作業は操作感覚というものが非常に大事なので、受検を機にこれまで以上に腕が磨かれたと思います。

今後の目標

 フライス盤作業とマシニングセンタ作業の2つに合格した結果、両方の知識を生かして「この仕事はどっちの方法でやったほうが早いか」という見極めや選択ができるようになったと思います。マシニングセンタの機械が塞がっているときには「フライス盤が使えますよ」と言うこともできる。そういう提案を必要に応じでぜひ行っていきたい。社内でも、フライス盤作業とマシニングセンタ作業の2つの技能検定に合格している人は少ないので、強みといえるかもしれません。次は1級にも挑戦したい。
 また、今は金属素材の加工をメインに扱っていますが、受検勉強を機に会社では扱っていないさまざまな素材についても勉強することができ、知識の範囲が広がったので、将来的には金属加工だけでなく3Dプリンターも使った加工も取り入れるなどして、より精密な製品づくりに挑戦したいとも思っています。

  

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