合格者の声 機械加工技能士(マシニングセンタ作業)2級取得 長澤 康介さん

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機械加工技能士(マシニングセンタ作業)2級取得 長澤 康介さん(技研精機株式会社)

受検するきっかけ

画像:合格者の声

 マシニングセンタ作業を担当して5年目です。当社では技能検定を受検した先輩社員が多く、当初から「いずれは自分も受検するだろうな」と考えていました。1人でマシニングの機械に触われるようになったころ、自分の実力がどこにあるのかを知りたいと思い、マシニングセンタ作業2級に挑戦しました。ところが、1回目、2回目の受検では不合格。原因は、学科の勉強をほとんどやっていなかったことです。「こんどこそ本気で勉強しよう!」と決め、3回目(2014年)の挑戦では仕事と勉強の両立を心がけ、受検の1年前から勉強にとりかかりました。

合格に向けて取り組んだこと

 学科の勉強は、過去の問題を解き、わからないところは参考書やインターネットで調べました。当初は、土日に家で1日3時間くらい机に向かい、試験日が近づくと仕事の休み時間や終業後も会社に残って勉強しました。
 学科の試験内容はマシニングセンタ作業の基礎をすべて網羅するものなので、どれか一部分でも知識が欠けていたら合格できません。私は大学では工学部を専攻していたのですが、大学時代には勉強したけれどいまの職場では使っていない知識――例えば「熱膨張」や「引っ張りの加工」など――や、「大学でもっと勉強しておくべきだったなぁ」と思う知識について、もう一度学ぶ機会になりました。この勉強のおかげで、技術をだれかに説明するにも「だいたいこんな感じ」という漠然と言うのでなく、より具体的な言葉で説明できるようになったと思います。
 一方、実技については、日ごろやっている作業内容と試験内容がだいたい同じなので、毎日の仕事に制限時間を設けるなど、実際の試験を意識しながら行いました。また、過去に合格した先輩たちが的確なアドバイスをくれ、大きな助けとなりました。

技能検定受検を通して得たこと

 まず仕事に対するモチベーションが上がったことです。機械に触れる際の自信も高まり、「自分で理解して触っているんだ」という実感があります。
 また、以前は感覚として理解していた「表面粗さ」についても、感覚だけでなく数値や理屈で理解できるようになり、加工の条件と速度を自分でプログラミングして表面加工できるようになりました。そのため、手探りではなく想定どおりに加工ができます。また、「この粗さなら大丈夫か、そうでないか」という判断も、先輩に聞かなくても自分で判断できるようになりました。
 会社で学んだことが、より具体的に理解できたということも大きい。試験では「こうすると失敗する」というやり方も問われるので、どのような行為が失敗につながるのかを学ぶこともできました。そのおかげで会社で教わった「こうするとうまくできる」の理由を裏付けて理解できました。 
 また、先ほども述べたように、会社で使っていない知識も勉強できたので、新たな製品開発などに応用できるのではないか、自分の技が広がるのではないかとも思っています。

今後の目標

 今後も技能を向上させられるよう頑張っていきたいですね。そのためには何か目標を持つということがとても大事なので、技能検定受検は良い目標の1つになるといえます。次はぜひ1級合格を目指したい。

  

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