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鋳鉄連続鋳造工

信田 憲一(しのだ けんいち)

 60歳

就業地: 和歌山県

信田 憲一(しのだ けんいち)

受賞年度
2023年

所属
日本製鉄株式会社
関西製鉄所
和歌山地区

プロフィール
福岡県北九州市出身。中学校卒業後に住友金属工業(株)和歌山製鉄所(現日本製鉄(株)関西製鉄所和歌山地区)へ入社する。高校の勉強を受けながら、製鉄について学んだ後に連続鋳造工程業務に従事する。連続鋳造工程において幾多の発明と改善により生産性を向上させ、設備の安定稼働や品質改善、職場安全レベルの向上に多大な貢献をする。また、自らの技能を次世代に継承するために尽力し、数多くの後継者を育成している。

※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。

技能の紹介

入社以来、製鉄・製鋼連続鋳造工程業務に従事し、幾多の発明・改善によって生産性を向上させ、丸ビレット鋳造と製管の同期操業を実現した。さらに、トラブル防止による安定稼働や品質改善、職場安全レベルの向上に大いに寄与した。新スラブ連続鋳造設備やその他付帯設備の設計・建設・立上げにも携わり、和歌山製鉄所内の連続鋳造工程への貢献は多大である。また、自らの技能を次世代に継承するため、部下の指導に注力し、多くの後継者を育成している。

技能の紹介

仕事に対する思い

一口に連続鋳造といっても中に部署が複数あり、自分自身の体験からも、一人前になるまで5年から10年が必要だと思います。仕事に就いた当初は鉄を作る仕事ですから現場の熱さに驚きましたし、様々な機械設備のオペレーションを習得することも大変でした。印象に残っている業務は新スラブ連続鋳造設備の建設から立ち上げに携わったことです。3年にわたる長期プロジェクトの設備立ち上げが上手くいったときは感無量でした。また、私は人材育成と技能継承を強く意識しており、部下の質問内容のレベルが上がった時は成長を実感し、嬉しく思います。

仕事に対する思い

名工からのメッセージ

1,500~1,600℃ほどの溶鋼という高温な鉄を扱う仕事ですので、何より安全が第一です。現状に満足せず、常に安全と効率を追求し続ける姿勢が大切だと思います。今は情報も多く、いろいろな仕事に目移りしがちだと思いますが、5年から10年程度で仕事の面白みが深まってくるので、辛抱強く頑張ってほしいです。

この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など

鉄鋼業を学ぶための資料、情報は昔よりも手に入りやすくなっていますので、それで自主的に勉強することも一つです。また、社内教育カリキュラムが充実している企業は成長できる環境が整っているため、入社してから精一杯頑張ってください。

これまでの主な表彰歴

〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・和歌山県知事表彰 和歌山県技能賞 (平成23年11月)

〈その他〉
・社内表彰社長賞 輸出スラブのAL使用量の削減 (平成19年4月)
・社内表彰社長賞 No.1ラウンドCC迅速スタート安定化による高能率操業の確立 (平成11年6月)

受賞歴