現代の名工Navi
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NC旋盤工
深見 克彦(ふかみ かつひこ)
58歳
就業地: 愛知県
受賞年度
2023年
所属
株式会社エムエス製作所
プロフィール
中学卒業後、金型製作に従事し、治工具製作の機械加工も学ぶ。過去の経験から技術の重要性を痛感し、2002年5月に株式会社エムエス製作所に入社。その後、技術力だけでは評価し難いのではと感じ、客観的な指標として2職種の特級技能資格を取得。その他3職種で計6作業の1級技能士でもある。現在は金型に加え、繊細な作業が必要な新規事業に係る加工もしている。また、技能検定を通して社内および海外スタッフの人材育成にも注力している。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
金型製作の機械加工に関する幅広い知識と技能を持ち、特にNC旋盤を使用して高精度の金型部品を製作する分野で卓越している。特級技能士、1級技能士認定を保持し、技能検定委員を10年以上務めている。これらの経験と資格を活かし、社内及び海外拠点の後進の指導と育成に尽力しており、数多くの技能検定1級合格者や、あいちの名工を輩出させ、人材育成を通して社会に貢献している。さらに、その技能で新規商品の製造に関わり、金型技術による新しい価値を生み出している。
仕事に対する思い
部品加工では汎用や数値制御のフライス盤、NC旋盤など、色々な機械を用いて加工しています。特に開発部品において多種多様な機械の特長を活かし、使い分けて短納期の加工を実現しています。ただし、開発品は承認を得るまで何度も試作を繰り返さなければならないため、相談できる人が少なく、これまでの経験を活かして治具を製作し、加工を繰り返して完成させることがあります。このプロセスは苦しいですが、お客様から承認を得たときの感動が仕事に対するやりがいとなっています。
名工からのメッセージ
近年は自動工作機が進化していますが、微調整等が必要な加工においては、汎用フライスや手仕上げなどを使い、五感を感じながら直ぐに加工できる技能を積み重ねる必要があります。その経験を通じて、広範な知識と技能を身に付け、自信を持って新しい仕事に何度も繰り返し挑戦することで成長し、成果を上げることができます。あきらめずに継続的に努力し、挑戦し続けることが重要です。
この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
技能検定試験で知識と技能を習得し、技能に関して前準備など基礎を学べるので実務に活用できる。また、職業能力開発協会が行っている各種講習や訓練など自分に合った職種で正しい知識の習得を得ることができる。
これまでの主な表彰歴
〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・愛知県知事表彰 優秀技能者 (平成28年11月)
〈全国レベルの業界団体表彰等〉
・一般社団法人日本金型工業会会長表彰 優良従業員 (平成29年11月)