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金属加工検査工
生田 雅彦(いくた まさひこ)
65歳
就業地: 愛知県

受賞年度
2023年
所属
コサカ精工株式会社
プロフィール
1997年にコサカ精工株式会社に入社し、数値制御旋盤加工が中心である製造部に配属になり、金属加工の技能を身に付けた。その後は検査係、品質保証部、2011年に総務部技能教育課の立ち上げメンバーとなった。手探りで始まった部署であったが、身に付けた技能を活かし、新入社員や海外技能実習生の教育内容案を出し、自ら講師を務め、従業員の指導教育を行い、機械加工や検査技能の向上と人材育成に尽力している。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
機械加工・品質保証・検査・技能教育など多くの業務に精通し、その中でも特に精密測定技能に卓越している。精密測定機器の点検・取扱いなどの規則を拡充させ計測管理教育を大きく向上させた。さらに技能検定委員として熱心に活動を行い、多くの技能士を輩出させると共に社内の人づくりに力を入れている。また多種の技能に加え「ものづくりマイスター及びあいち技の伝承士」として後進の指導にも取り組み、社内外の若年技能者及び技能実習生の育成や測定技能向上に大きく貢献している。

仕事に対する思い
検査はものづくりの基本であり、加工された製品がお客様の要求通りにできているか、その出来栄えはどうかを評価する重要な仕事です。具体的には図面・材料・加工・熱処理・測定・品質管理などに関する幅広い専門知識が必要となり、私は取引先の専門家の方に指導を受けたり、ネットで調べたりと勉強は大変苦労しました。しかし、その甲斐があって多くの知識を得て資格を取得することができました。現在は資格を活かして自社の従業員だけでなく、県内各企業及び学生の皆さんへ指導ができることにやりがいを感じています。

名工からのメッセージ
近年は、加工部品の形状が複雑になり検査も機械化が進んでいますが、検査コストの面から考えていくと、汎用の測定器を使用して検査をしたり、人の五感を使って判定する検査(官能検査)は必要になってきます。そのためにも、まず基本をしっかり習得することと、手を抜かず作業を確実に行うことが大切です。後工程のためにも、自分の仕事に誇りをもって進んでいってほしいと思います。
この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
・各都道府県の職業能力開発促進センター(ポリテクセンター)の職業訓練施設。
・基礎知識の習得及び技能向上には、国家技能検定試験へのチャレンジがお勧めです。
これまでの主な表彰歴
〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・中央職業能力開発協会会長表彰 職業能力開発技能振興に寄与 (令和3年11月)
・愛知県知事表彰 優秀技能者 (平成24年11月)
〈その他〉
・愛知県職業能力開発協会会長表彰 優良熟練技能者について表彰 (令和2年11月)
・岐阜県知事表彰 技能検定成績優秀者について表彰 (平成14年11月)
受賞歴
厚生労働省「ものづくりマイスター」 平成26年度 認定 機械検査職種