現代の名工Navi

  1. HOME
  2. 現代の名工Navi

現代の名工Navi

産業用機械修理工

寺上 謙司(てらかみ けんじ)

 57歳

就業地: 大阪府

寺上 謙司(てらかみ けんじ)

受賞年度
2023年

所属
株式会社クボタ
堺製造所
臨海工場

プロフィール
和歌山工業高等学校機械科卒業後に久保田鉄工株式会社 に入社し、枚方研修所にて、モノ作りの基礎技術を1年間研修生として従事した。その後は堺製造所生産技術課にて、機械保全を担当、エンジンの主要部品加工、ミッションケース加工、トラクタ部品加工、エンジンの組立ラインの保全担当として保全技術を磨いた。その技術や技能をもとに海外生産拠点の工場立上げ支援や、保全指導、増産対応など海外支援にも従事した。

※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。

技能の紹介

氏はエンジン製造ラインの保全業務に長年従事しており、豊富な知識と経験、構造に対する深い知見から、要所を的確にとらえ、優れた計測技能、五感により、瞬時に対処し改善できる能力を有しており、設備メーカーでも困難な改善・改良を行う技術・技能を有している。また、技術・技能だけでなく面倒見の良い人柄と、職場を超えて人をまとめ動かしていく高いリーダーシップを有しており、その貢献度は高く評価されている。

仕事に対する思い

保全作業は工作機械の進歩によって、各社共に高速化や技術進歩しています。また、工作機械各社において、情報の厳格化に伴い、我々保全マンに必要な技術的な資料や図面等の情報の開示が難しい状況です。したがって、長年培った技能・知識が益々必要になり、設備の機能や、構造を理解することで原因を特定し問題を解決することになります。つまり、設備の維持管理が難しい時代になってきました。保全業務に携わる保全マンの人材育成はOJTは勿論、日々の経験の積み重ねだと思っています。個々のスキルアップは重要ですが、チームのボトムアップも重要です。

仕事に対する思い

名工からのメッセージ

入社後は自身の技術的な知識や技能に未熟さを感じる日々が続きます。未熟さを感じることは自身に足りない知識や技能を向上させる第一歩です。日々経験をすることや理解できない事があれば、上司や先輩に聞く姿勢が自分を向上させるポイントです。恥じることなく聞き上手になっていただきたいと思います。何年たっても完成された技能士は存在しません。常に向上心をもって日々活動してください。

この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など

工作機械メーカー各社の動向を理解する。

これまでの主な表彰歴

〈大臣表彰〉
・創意工夫功労者賞 (平成31年4月)

〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・大阪府優秀技能者表彰 なにわの名工 (平成30年11月)
・大阪府技術改善功労者表彰 (平成30年4月)

〈全国レベルの業界団体表彰等〉
・技能検定成績優秀者 (平成10年11月)

〈その他〉
・堺市 優良従業員産業ルネサンス表彰 (平成29年10月)
・堺市 優良従業員功労者表彰 (平成28年10月)

受賞歴