現代の名工Navi
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生産設備保全工
大川 健一(おおかわ けんいち)
59歳
就業地: 愛知県

受賞年度
2023年
所属
愛知製鋼株式会社 知多工場
プロフィール
車に携わるものづくりの仕事がしたいと思い、1995年に愛知製鋼に入社。入社以来28年間、主に圧延設備の設備保全に従事し、損傷した圧延機の修理や油圧機器の取替調整、搬送設備、誘導装置のメンテナンス等に尽力している。全国玉掛け競技会でも優勝し、玉掛け作業の安全指導にも従事している。国家技能検定1級を取得し、その経験を活かして技能検定員として活動している。さらに技能五輪選手の育成指導にも貢献している。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
入社以来、圧延設備の保全及び改善に従事している。多様な技能を持ち、構造物鉄工や製缶作業、玉掛け作業に卓越している。吊り具の溶接は信頼性が高く事故ゼロである。玉掛け作業では全社の安全作業の標準化に貢献し、全国競技大会では1位に輝いた。後進育成では技能検定委員として10年にわたり適正な技能検定試験の実施に努め、社内外を問わず鉄鋼業界の発展に貢献した。また、技能五輪立ち上げから運営、技能五輪へ参加する訓練生への指導を行い、全国大会で敢闘賞を受賞できるレベルまで引き上げた。

仕事に対する思い
入社から圧延設備の保全及び改善に従事し、身に付けた溶接の技能で困難な故障を修復でき、重大な設備トラブルを防止できたことは、大きな励みとなり上司にも褒められ、やりがいを実感できました。また、私の担当設備は保全にかかる工数が多く、担当時から「何とか改善できないものか」と自ら強い志を持ち、取り組みました。3年に渡り現地現物の観察を怠りなく進め、深堀りすることで、改善すべき箇所にたどり着き、問題を一つずつ解決することができました。今の自分に求められていることを常に考え、粘り強い信念と技能、現地現物で問題を改善し、現場のニーズに応えていくことが励みであり誇りです。

名工からのメッセージ
現場で短時間の緊急対応を求められるときに役立つのは、常日頃に行っている作業の応用です。設備の知識と構造を熟知することで身に付く、状況に応じた最善の対応力こそが、いざという時において最大の備えです。常に諸先輩から受け継いだ教訓、指導を活かしつつ、自分の持てる技能、能力、経験を最大限発揮できる前向きな姿勢で仕事に臨むことで、自らのスキル向上に繋がっていきます。
この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
これまでの主な表彰歴
〈大臣表彰〉
・厚生労働大臣表彰 第11回全国玉掛け安全競技会優勝 (平成18年10月)
〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・愛知県知事表彰:優秀技能者 (令和2年11月)
・愛知労働局長表彰:第33回玉掛け安全運転競技会 優勝 (平成18年9月)
〈全国レベルの業界団体表彰等〉
・一般社団法人日本クレーン協会表彰 クレーン玉掛け職務精励 (令和元年11月)