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無線・有線通信機器組立工

千葉 正昭(ちば まさあき)

 41歳

就業地: 埼玉県

千葉 正昭(ちば まさあき)

受賞年度
2022年

所属
協和界面科学株式会社

プロフィール
 埼玉県北本市出身。子供のころに見たドラえもんに出てくる奇想天外な発明品に憧れてこの仕事を目指す。神奈川工科大学電気電子工学科を卒業後、電子機器開発者として2社を経験し、協和界面科学株式会社に入社。界面科学測定器の回路設計・基板設計・マイコンプログラム開発・試作品作製などの電気業務を担当。
 また、大学との共同研究、ものづくりマイスターとして工業高校で後進の育成など社内外で活躍。特級電子機器組立て技能士。

※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。

技能の紹介

 界面科学に関する装置開発の第一人者であり、総合的な電子機器作製及び回路解析において高い技能を有する。これらの技能を発揮し、自社製品の小型化、性能向上、原価低減を実現してきた。また、大学等との共同研究にも精力的に取り組み、次世代電子材料の研究では超高温LB膜作製装置、宇宙分野の研究では疑似微小重力発生装置に搭載できる小型無線顕微鏡を開発し、界面科学研究に大きく寄与している。ものづくりマイスターとして工業高校で指導するなど、後進技能者の育成に尽力している。

技能の紹介

仕事に対する思い

 表面張力、摩擦、ぬれ性など界面科学に関する測定器は一般的には知られていませんが、携帯電話や半導体、自動車関係など大手企業の製品開発や品質管理、大学の研究など業界問わず幅広く使われています。お客様が抱える問題も多種多様で難しいのですが「何とかしてあげたい」と思い、測定器を開発・作製しています。東京大学等と共同開発した装置は界面科学で世界的に有名な雑誌に掲載されたり、また千葉科学大学、東京理科大学、JAXA等との微重力環境下での界面科学研究では国際学会等で発表いただき嬉しかったです。自分が作製した装置で「できないことができた」とき、お客様が非常に喜んでもらえるのでやりがいになっています。

仕事に対する思い

名工からのメッセージ

 何でもできない理由を探すのは簡単です。でも「難しいこと」「誰もできないこと」「誰もやっていないこと」にこそ価値があります。できる工夫を考えて、失敗を恐れずに挑戦する、今できることを精一杯やって技能を磨いていく。毎日積み重ねると、きっと素晴らしい技能者になると思います。電子機器の技術はすごいスピードで進化しています。新しいことに興味をもって常に挑戦する姿勢が大切だと思います。

この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など

・技能検定(電子機器組立て職種)/(電子回路接続職種)
・職業訓練コース 組込みIoT技術科
・職業訓練コース 組込みものづくり科

これまでの主な表彰歴

・埼玉県知事表彰(令和2年11月) 県技能競技大会において成績優秀として表彰
・優秀技能者埼玉県知事表彰(令和3年11月) 電子通信機械器具組立に係る優秀技能について表彰

受賞歴

ものづくりマイスター 令和2年度認定 電子機器組立て職種、電子回路接続職種