現代の名工Navi
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情報配線施工工
岩井 喜照(いわい よしてる)
62歳
就業地: 兵庫県

受賞年度
2023年
所属
株式会社ミライト・ワン
ハイパーテクノポート(HTP)センタ
プロフィール
奈良県出身。昭和54年に奈良県立大宇陀高等学校を卒業後は株式会社ミライト・ワンの前身である近畿通信建設株式会社に入社し、メタルケーブル施工や光ケーブル導入後は市外中継網・市内網の施工に従事した。その後は人材育成部門で技能者育成を手がけ、技能五輪競技大会の銅メダリスト4名(内2名は女性)を輩出。情報通信エンジアリング協会主催の光通信工事技能競技会では2023年度(令和5年度)の総合優勝者も輩出している。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
長年の経験と豊富な知識から、光ケーブル施工技能及びメタルケーブル施工技能の両技能に熟達した情報配線施工技能の二刀流、といえる業界の先駆者である。電気通信設備全体を俯瞰し、各施工工程における勘所を瞬時に判断し作業の最適化を行うとことで数々の難工事を担当、高い信頼性と持続可能な電気通信設備の実現に尽力してきた。近年は、後進指導者や女性活躍に向けた技能者育成に献身的に取り組むとともに、首席技能検定委員として技能検定試験の公平・公正な運営に大きく貢献している。

仕事に対する思い
メタルケーブルから光ケーブルへの通信業界の過渡期を経験し、現在も日進月歩する技術の変化に精励しています。光ファイバケーブルの導入により様々な光アクセス装置が開発され映像配信技術や高速伝送技術が進化を遂げる中、ローカルエリアにおける通信サービス向上のため光ケーブルからメタルケーブルへ、光信号から電気信号への変換に関する知識と、培った新旧二刀流の通信技能を最大限に発揮して通信インフラ設備施工を完成させたことは達成感の極みです。また、災害時の通信インフラの復興支援においては改めて自分の仕事が社会貢献につながっていると実感し、更なる大きなやりがいとなりました。

名工からのメッセージ
何事も拒否から入らず、まずやってみましょう。知らなかったことを学び知識が増える、遅かった手裁きがだんだんと早くなる、綺麗にできるようになると楽しくなってきます。しかし、仕事は楽しい時だけではなく辛い時もあります。そんな時は詩人の坂村真民さんの「念ずれば、花開く」を思い出します。この言葉は一心不乱にがんばれば、道が開けるという意味です。
この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
情報配線施工技能検定
これまでの主な表彰歴
〈全国レベルの業界団体表彰等〉
・(一社)情報通信エンジニアリング協会 SKY選賞 施工品質に係る卓越技能について表彰(平成22年6月)
・(社)電信電話工事協会 SKY選賞(平成16年6月)
〈その他〉
・(特非)高度情報通信推進協議会 特別功労賞 技能検定に係る功績について表彰(平成28年4月)