現代の名工Navi

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建築大工

佐藤 正男(さとう まさお)

 68歳

就業地: 岩手県

佐藤 正男(さとう まさお)

受賞年度
2021年

所属
山寺建築

プロフィール
 兄の影響を受け同じ道へ。中学卒業後、県立訓練所(現在訓練校)に入所。地元に技能五輪国際大会4位入賞者が居ることを知り、挑戦したいとその工務店に就職。一般住宅、古民家修繕により、先人の技術技法を学び訓練校の講師となり後進の指導。26歳で山寺建築を創業。一般建築、古民家修繕の入母屋造り等を手掛け、けがを機に社寺建築に興味を持ち、仕口、継手、木組の技術を磨く。平成26年度ものづくりマイスター。

※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。

技能の紹介

 建築大工として長年研鑽に励み、規矩術と木組みの伝統工法を応用した技能を有しています。特に、地域の社寺建築や修復作業では、木材の性質を見極めた継手や仕口の加工技術を駆使したもので、各部材の力の分散と接合の卓越した技に高い評価と信頼を得ており、今後の文化財保護に広く期待が寄せられています。同時に在来工法による住宅建築にも応用され、地域の建築技術の向上に貢献しています。また、昭和52年度から認定職業訓練校木造建築科の講師として多くの若手技能者を育成しています。

技能の紹介

仕事に対する思い

 生業としては大変なことが多いように思いますが、難しさの一つ一つを超え、完成を見ることが出来た時の喜びと感謝の言葉は、何物にも代えがたくやりがいの源であると思いが致します。時には想像の思いとは多少の差も生じることもありますが、持っている知識と技術で修正して最善のものづくりをするために、お客さんとの話し合いを重ね説明し、納得できるものを仕上げる努力を続けることが大切に思います。また、生涯現役を目指して、色々なことに興味を持って挑戦しつつ、更なる研鑽に励み、後進の育成にも努めていきたいと考えています。

仕事に対する思い

名工からのメッセージ

 これまでの50有余年建築大工として、生かされてきました。訓練生にいつも話すことは、『技術者の前に一社会人であれ』、技術力の前に信頼される人間性を磨き謙虚さを持つことの大事さを話します。そして、師匠からいつも言われた『技能には、先輩後輩は無いが社会人としての心遣いを大切に』の言葉が、脳裏をよぎります。後輩の皆さんには3つ『1つは木と話す』『2つは興味を持つ』『3つは気配り』を大切に、モノづくりの大切さ、楽しさ、喜びを知ってもらいたいと思います。

この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など

これまでの主な表彰歴

(1) 岩手県職業能力開発協会会長表彰(平成9年9月)
(2) 岩手県青年卓越技能者表彰(平成10年10月)
(3) 全国技能士会連合会会長表彰(平成19年7月)
(4) 岩手県知事表彰(平成25年10月)
(5) 岩手県知事表彰(技能検定推進功労者)(平成26年10月)
(6) 第58回建築士会全国大会における伝統的技能者表彰(平成27年10月)
(7) 岩手県卓越技能者表彰(平成29年11月)

受賞歴

ものづくりマイスター 平成26年度認定 建築大工職種
                   枠組壁建築職種
                   型枠施工職種