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宮大工

生形 雄一(うぶかた ゆういち)

 54歳

就業地: 群馬県

生形 雄一(うぶかた ゆういち)

受賞年度
2023年

所属
株式会社生形工務店

プロフィール
群馬県伊勢崎市生まれ、祖父・父とも宮大工という環境の中で育つ。建築系の学校ではなく國學院大学法学部を卒業後、技能士、建築士の資格を一から勉強し法律知識も生かし、様々な資格を習得。父の後を継ぎ3代目棟梁として県内をはじめ、埼玉県北部の数多くの社寺建築に携わる。ものづくりマイスターや教育アンバサダーとして、小学校、中学校、高校で行う未来力学習講座は15年間以上続けており、その活動は高い評価を得ている。

※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。

技能の紹介

社寺建築の新築・改築・改修に携わる宮大工として、特に屋根の曲線(水平方向)を美しく施工する技能に卓越しており、一級建築大工技能士として県内外で多くの施工を行っている。また、ものづくりマイスターやいせさき教育アンバサダーとして、県内の小中学生を対象とした講演や、建築を学ぶ高校生を対象とした実技指導を長年に渡り行うなど、宮大工の世界を通してものづくりの大切さや魅力を伝えている。

技能の紹介

仕事に対する思い

社寺建築における重要な部分のひとつとして、屋根の曲線の美しさがあります。軒先の曲線はもちろん、水流方向、水平方向の反らせ又、大棟の反り具合も仮組の段階で精密な仕事を心掛けています。また、化粧材の扱いには特に気を使い、素手では絶対に触れないなど気配りをしています。様々な気配りにより完成し、綺麗で美しい曲線美の屋根に仕上がった時には今までの苦労が一気に吹き飛ぶような気がします。

仕事に対する思い

名工からのメッセージ

ものづくり離れや若者の職人離れが深刻な問題となっている昨今、少しでも、ものづくりに対する魅力を若者に伝えて、興味を持ってほしいと思い、ものづくりマイスター派遣事業への協力、教育アンバサダーとしての活動を続けていきたいと思います。また、後を継いでくれている長男、大学卒業後は一緒に働いてくれる予定の次男を一人前の棟梁に育てていきたいと思っています。

この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など

これまでの主な表彰歴

〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・群馬県優秀技能者 ぐんまの名工 (平成19年11月)

〈全国レベルの業界団体表彰等〉
・全建総連全国青年部協議会表彰 (平成24年2月)

〈その他〉
・群馬県技能競技大会 1級建築大工 1位 (平成14年3月)

受賞歴

厚生労働省「ものづくりマイスター」 平成26年度 認定 建築大工職種