現代の名工Navi

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ガラス吹工

末吉 清一(すえよし きよいち)

 58歳

就業地: 沖縄県

末吉 清一(すえよし きよいち)

受賞年度
2020年

所属
RGC株式会社

プロフィール
 離島の伊是名島で生まれ育ち、12歳の時に沖縄本島へ移り住んだ。16歳の時、本島中部のガラス工場でアルバイトを始めて3年目にはある程度仕事を任されるようになった。1985年、勤め先がいくつかの工場と合併して、「琉球ガラス村」としてスタートすることにより、本格的にガラス職人を目指すことにした。

※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。

技能の紹介

 手作りガラス工芸の製造全般に卓越した技能を有しています。作品は芸術性が高く沖縄サミットの晩餐会で使用されるなど琉球ガラスの知名度、美術的評価を高めました。また商品開発を通じて製造工程の標準化を数多く実現し、他のガラス職人と共有し業界全体の生産性の向上に尽力しています。平素から組合員、外国人等に対する後進の指導、普及活動に取り組み、技術振興、産業振興に貢献しています。

技能の紹介

仕事に対する思い

 職人になって初めて県外のコンクールで入賞した作品が「飛翔」です。それまでの琉球ガラスの概念とは一味違う作品に仕上げるため、ペンチやはさみなどの道具も自分で改良しました。そうした自分の考えと努力が認められたように思え、大変嬉しかったです。その頃から、見る人に感動を与えられるようなガラスを作りたいと強く意識するようになりました。この仕事は、想いや感じたことをガラスで表現できる仕事です。生涯現役で窯の前に立ち続け、ガラスを吹きたいと願っています。

仕事に対する思い

名工からのメッセージ

 私はワインが好きなので、20代の頃から凛としたスタイルのワイングラスを追求し続けています。フォルムにこだわるというのはガラスづくりの原点だと思っています。若い職人にもフォルムを大切にし、独自の技術を磨いてほしいと思います。また、お客様の気持ちを理解する為に、自身でつくった製品を実際に使用してみて、使い勝手がいいか確認してください。納得がいかなければ納得するまで技術の研鑽に努めてください。そうすることにより、お客様の心に届くすばらしい製品を生み出すことができると私は実感しております。

仕事に対する思い

この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など

これまでの主な表彰歴

・第10回沖縄県工芸公募展 入選 (昭和63年2月)
・第30回日本民芸公募展 入選 (昭和63年11月)
・第41回沖展 入選 (平成元年4月)
・第32回日本民芸公募展  優秀賞 (平成2年11月)
・第32回日本民芸公募展  入選 (平成2年11月)
・第33回日本民芸公募展  入選 (平成3年11月)
・第34回日本民芸公募展  入選 (平成4年11月)
・第40回日本民芸公募展  工業技術院長賞 (平成10年11月)
・平成29年度沖縄県優秀技能者表彰 (平成29年11月)

受賞歴