現代の名工Navi

  1. HOME
  2. 現代の名工Navi

現代の名工Navi

造園師

小美濃 寛巳(おみの ひろみ)

 66歳

就業地: 東京都

小美濃 寛巳(おみの ひろみ)

受賞年度
2022年

所属
有限会社小美濃造園

プロフィール
 昭和46に都立農芸高校に入学し、緑地土木科で基礎を学び、農場等での実践的な実習を学んだ。昭和49年に東京農業大学農学部造園学科に入学、日本庭園研究会に入会、全国の庭園を巡った。実家の家業は造園業で、子どもの頃から手伝いをしており大学生になっても掃除、後かたずけ、運転以外はさせてもらえず、日々(学校の休みのとき)下働き、手元で働いてきた。すでに得意先はすべて把握していた。父が死去し、22歳で代表となり、平成2年有限会社を設立、代表取締役に就任して現在に至る。

※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。

技能の紹介

 造園工事に40年以上にわたり従事し、個人邸や学校等の限られた空間で、緑のある空間を実現させる屋上庭園の施工を得意としている。更に竹垣や水琴窟といった伝統技法を有する、近年では数少ない職人であり、井の頭自然文化園の光悦寺垣の施工にも携わっている。
 また、技能検定委員やものづくりマイスターとしての活動により後進の指導や技能の普及に貢献している。

仕事に対する思い

 創作作業において、完璧に仕上げることへの情熱は常にもちたいと思います。
 また、職場では、技術者が営業を兼ねているのが常であり、伝統的な技術を理解した営業は稀少です。

仕事に対する思い

名工からのメッセージ

 実践を積むことが何よりも大切です。垣根であれば、各種竹垣根、生け垣、プラ竹等を学ぶ、これらの応用を身につけ、現場で取り入れていくことです。昔から技術は盗めといわれます。多くの施工現場を見学し、なぜ、どうしてと疑問をもつことが必要で、普段から仕事上の疑問を解決する習慣を身につけていきましょう。私には、訊くことのできる人がだんだんと少なくなってきており、寂しい限りです。

この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など

日本造園組合連合会及び青年部(各支部が熟練者が講師となり定期的に講習会を実施している)

これまでの主な表彰歴

・東京マイスター(令和3年11月)
・第4回東京の庭コンクール(平成14年5月) 社団法人日本庭園協会長賞

受賞歴

ものづくりマイスター 令和2年度認定 造園職種