現代の名工Navi

  1. HOME
  2. 現代の名工Navi

現代の名工Navi

造園師

天野 勝美(あまの かつみ)

 70歳

就業地: 愛知県

天野 勝美(あまの かつみ)

受賞年度
2023年

所属
株式会社豊田ガーデン

プロフィール
東京農業大学・造園科卒業後は株式会社豊田ガーデンに入社。民間の造園工事の現場施工に始まり、設計や現場管理の業務に携わり、官公庁工事の現場管理、ハウスメーカーの造園工事の現場施工及び現場管理も担当している。1993年にガーデニングミュージアム花遊庭の設計、施工、管理を担当する。その後30年間にわたって、リガーデンを繰り返しながら現在に至る。庭づくりやガーデニングの講師も行い、後進の指導もしている。

※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。

技能の紹介

伝統的な日本庭園技法を根底としつつも、英国を始めとする海外の技術・センスも取り入れ、明治以降に輸入された植物も採用した新たな庭園像を確立した。維持管理を考慮した美しい景観を維持する技術に優れ、実践的庭づくりの見本となる書籍を著し、他の造園師の手本となった。高い技能と造詣を評価され、高校生への指導や、県等が主催するコンテストの審査員を多々務め後進者の技術向上に貢献した。さらに各地の市民向け講座の講師も務めるなど知識技能の伝達啓蒙に尽力している。

技能の紹介

仕事に対する思い

日本における庭づくりは、この30年から40年の間に大きく変わってきました。戦後のライフスタイルの変化に伴って、日本の文化である日本庭園を始め、雑木の庭づくり、イングリッシュガーデンなど多様な庭づくりが求められるようになりました。それに伴って、新樹種と呼ばれる樹木を始め、バラや宿根草、一年草草花など、とてもたくさんの植物が使われるようになりました。
このような庭の大きな変革期に対応するためには、庭づくりや植木の剪定などの技能修得だけではなく、建築、芸術など幅広い文化にも目を向け、教養を高めていくことです。終わりのない学びであり、まさに晩期に大成していく仕事です。

仕事に対する思い

名工からのメッセージ

庭づくりは人生を豊かにし、人を幸せにしてくれます。
生き物である植木や草花を素材として行う庭づくりは完成がない仕事であり、庭は四季の移ろいによってその景色を大きく変えていきます。美しい庭づくりを行うためには、植物に対する正しい知識と、それに基づく適切な手入れがとても重要です。植物に関する知識と、それを育てるための知恵と技能を大いに学んでください。

この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など

これまでの主な表彰歴

〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・愛知県知事表彰 優秀技能者 (令和元年11月)

〈その他〉
・豊田市長表彰 優秀技能者として氏の産業振興に貢献について表彰 (令和2年3月)
・社団法人愛知県造園建設業協会会長業績表彰 造園事業発展について表彰 (平成16年5月)

受賞歴