現代の名工Navi
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木製家具・建具製造工
小野澤 幸造(おのざわ こうぞう)
67歳
就業地: 富山県
受賞年度
2023年
所属
有限会社小野沢家具店
プロフィール
祖父の代から続く、桐を中心とした木製家具の製造販売を手掛ける小野沢家具店に生まれる。富山工業高校卒業後は新潟県加茂市の桑原タンス店に住み込みで就職し、桐についての知識、取り扱う技術、仕事に向きあう心を教わり、20歳で家業に入った。祖父や父の製作した家具や、仕事ぶりを見ながら技能を研鑽し、自分なりの創意工夫を凝らして仕事をする中で、ますます桐の魅力に惹かれる日々を送っている。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
木製家具の製造に長年従事し、特に「桐」を用いた家具製作に卓越している。桐材の家具製作において、板の接合に用いる工法である「組手」に改良を行い、常に同じ形状にでき、目割れが起きにくくすることを可能としたほか、板に溝を作り、桟を差し込んで組み立てる工法を取り入れることで、板の乾燥によって板割れが起こる問題を改良した。また、手法や技能を後進である子息に伝授するほか、富山県家具組合連合会の専務理事として展示会を開催するなど、家具業界の発展に尽力している。
仕事に対する思い
桐には無限の可能性があります。家具の材料として桐は、成長が早く、美しく、香りが良く、温度や湿度に対する変化が少なく、軽くて触感に温かみがある、洗いがきいて手入れが易しいという利点があります。この桐の良さを生かすため、塗装はできるだけ避け、また端材まで使い切るための工夫を欠かしません。製作のヒントを得ることも多いことから、お客様との会話を特に大切にしています。タンス製作では耐震性の観点から、奥行きや裏板の厚みに工夫を凝らし、絶対に倒れないタンスを目指しています。タンスの内部にも、取り外し可能な部位を設け、必要に応じて和・洋・整理箪笥に変えられる工夫も取り入れ、代々受け継いでいける家具を目指しています。
名工からのメッセージ
ものづくりには、何よりも「心」が大切と考えています。お客様の欲しいものを一緒にイメージして、一緒に考えて唯一無二のもの、一生ものを作るということを常に念頭に置いています。自分の仕事、生き方を正直に見せるということでしょう。
この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
・デザインや設計は、大学や短大。
・家具製作は、家具製作店、職業訓練校、家具製作専門学校など。
これまでの主な表彰歴
〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・富山県知事部門功労 技能・職能部門 (平成12年12月)
・富山県家具展 富山県知事賞 卓越した技能及び意匠性のある作品についての表彰
(平成7年,平成9年,平成12年,平成18年,平成19年,平成22年,平成24年,平成25年,平成26年,平成27年,平成28年,平成30年)
〈全国レベルの業界団体表彰等〉
・全国家具組合連合会会長賞 卓越した技能及び意匠性のある作品についての表彰 (平成元年,平成6年,平成21年)
〈その他〉
・富山プロダクツ選定 富山県知事認定 (令和元年10月)
・ウッドデザイン賞入選 (令和2年11月)