現代の名工Navi
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木製家具・建具製造工
太田 幸雄(おおた ゆきお)
72歳
就業地: 長野県
受賞年度
2023年
所属
株式会社ウッドテック秋富
プロフィール
長野県上田市出身。中学校の授業で制作した「木の椅子」が受賞したことがきっかけで18歳から県技術専門校で木工を1年間学び、先々代社長に師事。「先輩を追い越す」「納得するまで仕事を突き詰める」を自らに課してきた。先代社長の代理として留守を任されるようになり、その後四代目社長に就任した。建具制作を得意とし、上田市の北向観音「護摩堂」再建を皮切りに、福井県の永平寺「不老閣」の襖など県内外で数多くの建具造りを手掛ける。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
長年木工製作に携わり、その技能について卓越した技能を有している。寺社仏閣や保育園等の公共の建物等の木工事・建具・家具を手掛けており、抜群の技術とアイデア力で長野県産材などを使った木製サッシや、木製引違い遮音サッシを開発した。社内では太田氏の尽力により多くの技能五輪全国大会出場者を輩出し、優れた技能者を育成しているほか、長野県建具協同組合理事長、技能士会副理事や技能検定委員、信州ものづくりマイスターを務めるなど、幅広く後進の育成を行っている。
仕事に対する思い
何よりもお客様が喜び長く大切に使ってくださること、自分の制作した物が何十年と経過しても大勢の人々が参拝に訪れ手を合わせてくださる対象の一部であることが、職人としての最高の喜びです。一番悔しい思いをしたのは納期厳守のため仕事を妥協せざるを得なかった時でした。家具や建具は、空間、風景の一部であり、華美に目立ってはいけません。「俺が俺がの『我』を捨てて、お陰お陰の『下』で生きよ」をモットーに、他の職人には負けじと努力してきました。長野県産材にこだわり、木の防火扉や遮音扉を開発しました。自分が培った技能は惜しみなく後進に教えています。社員のほか市内の小中学校でも、木と木工、職人の魅力を伝えています。
名工からのメッセージ
家具・建具の職人になるためには「信念」を持つことが重要です。ただの憧れでは挫折します。「この道で生きる」「自分の仕事が一番素晴らしい」と思って取り組むことや「我慢」も必要です。しかし、必ず報われます。この仕事をやっていて良かったと心から思える時が来ます。職人は日本を支えて来ました。ドイツのマイスター制度のように、日本でも職人が重用されるよう、若い皆さんに頑張っていただきたいと思います。
この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
可能であれば、技能の基礎を技術専門校等で学ぶと良いでしょう。
これまでの主な表彰歴
〈大臣表彰〉
・国土交通大臣顕彰 優秀施工者顕彰 (平成15年7月)
〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・長野県卓越技能者知事表彰 信州の名工 (平成27年11月)
・長野県1級技能競技大会知事表彰 家具手加工作業 1位 (平成9年5月)
〈全国レベルの業界団体表彰等〉
・一般社団法人全国技能士会連合会 会長表彰 (平成30年11月)
受賞歴
全技連マイスター 平成20年度 認定 建具製作職種