現代の名工Navi
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味そ製造工
青木 光達(あおき てるみち)
63歳
就業地: 新潟県

受賞年度
2023年
所属
あおき味噌株式会社
プロフィール
新潟県上越市出身。東北大学農学部農芸化学科(応用微生物講座)卒業後、株式会社キッコーマンを経て、令和2年にあおき味噌株式会社へ入社。これまでの営業活動経験から製品開発型志向に改め、商品高品質化と新製品開発を志す。少量多品質な高品質みそ製造を得意とし、新潟県産米の浮き糀みそ等を首都圏専門店に納入。みそ製造職種技能検定委員を委嘱され、技能士育成や技能振興に努めている。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
卓越した味噌の製造技術は、全国味噌鑑評会での27回連続入賞、その内7回は最高賞の農林水産大臣賞を受賞したことからも明らかである。醸造業界で大切にされている伝統的な勘や経験に科学的な知見に基づく理論を巧みに融合させ、越後味噌の品質を向上させたと共に、時代に合わせた発酵商品作りに取組み、新しい可能性を追及している。新潟県内をはじめ全国の味噌技術講習の講師、技能検定委員、全国味噌鑑評会審査員を努めるなど、後進の指導、育成に尽力している。

仕事に対する思い
伝統的な発酵生産物である味噌は、新潟県食品研究所の先生方を始めとして、先人たちによる沢山の業績があり、全てを学ぶことが大切で時間がかかります。それを理解した上で原料素材と製造技法を選んで、試行錯誤をし、みそ商品の品質向上を目指しました。原料素材が農産加工品のため、品種のみならず、生産年度と場所等によりばらつきが生じることを理解して、製造技術を微妙に調整する経験を重ねることや活用することに苦労しました。これらの経験と知識から得られた手法を使い、新たなみそ利用法や、発酵食品を開発する可能性を得られて挑戦できることが、やりがいにつながっています。

名工からのメッセージ
みそ製造は伝統産業でありますが、先人たちの努力により技能、技術を意欲的に習得出来る様になっています。早く技能を習得されれば、その基礎知識により商品開発など多方面への応用が叶います。若くて新しい感性が生かせる商品開発分野は沢山ありますので、積極的に挑戦していただけたらと思います。その姿勢がみそ業界を始めとした新潟県食品業界の発展に繋がり、皆さんの活躍の場になります。
この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・卓越技能者新潟県知事表彰 味そ製造に係る卓越技能について表彰 (平成27年12月)
〈全国レベルの業界団体表彰等〉
・令和4年度全国味噌鑑評会 農林水産大臣賞 農林水産大臣賞計7回、25回連続入賞(令和4年10月)
〈その他〉
・公益財団法人日本醸造協会 醸造技能者表彰(調味食品関係)(令和2年7月)