現代の名工Navi
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着付師
鈴木 由喜枝(すずき ゆきえ)
77歳
就業地: 東京都

受賞年度
2023年
所属
有限会社アプリーレチェリー
プロフィール
物心がついたころより美しいものに関心が高く、また、幼いころから習っていた日本舞踊を通じて着物や着付けにも興味を持ち、美容の道を志した。今日まで、ヘア、メイク、着付けの全ての技術向上に努め邁進してきたが、現在は、講習会等で若手への技能指導にも携わり、美容や着付けの素晴らしさを伝えながら後進の育成にも注力している。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
長年、着付け技能を中心とした美容技能の研鑽に努め、特に着付帯結びにおいて、時代の変化、消費者のニーズの多様化に合わせて、多くの創作発表とオリジナル小物の考案を行い、各地の講習会、研修会で講師を務め、自らの技能を継承していくとともに、その技術力・指導力で若手技術者に対してコンクールの指導を熱心に行い、優秀な人材を多く輩出するなど後進の指導、育成にも大いに貢献している。

仕事に対する思い
車椅子のお客様から成人式で振袖を着たかったが諦めるというお話を聞き、車椅子の方が着ていて楽で着崩れしない美しい着付けを短時間で行えるよう、帯結びを考案しました。試行錯誤の日々を重ね、ようやく完成し、成人式当日、お客様が振袖姿で心から喜んでくださった笑顔は、今でも私の励みとなっています。全ての方に日本の和装の素晴らしさや、着物を着る楽しさを知っていただきたいと思っています。そして、それをお手伝いできる着付師の仕事に誇りを持ち、また、大きなやりがいを感じ、一層の技能研鑽に努めています。
名工からのメッセージ
「先輩方との出会いは宝物。そこで得たものを次世代に引き継ぐ。」
技能の向上において、素晴らしい師の存在は不可欠です。多くの師と出会い、優れた技術を習得してください。同時に、日本古来の伝統文化である着物着付けは、伝統、文化、芸術等に関する幅広い知識と教養を身に付けることも必要です。そして、この着付師の仕事を次世代に繋げていただけるよう、私もお手伝いさせていただきます。

この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
花嫁、中振袖等の着付けの講習会や試験を通じて、必要な技術を修練できます。(美容師のみ対象)
・日本着付学術会(全日本美容業生活衛生同業組合連合会の管理団体)
・東京美容家集団(東京都美容生活衛生同業組合の傘下組織)
・全日本美容講師会
これまでの主な表彰歴
〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・東京都卓越技能者表彰 (令和3年11月)
〈その他〉
・全日本美容技術選手権大会 中振袖着付競技の部 金賞 第1位 (平成9年10月)