現代の名工Navi

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着付師

荘司 礼子(しょうじ れいこ)

 74歳

就業地: 東京都

荘司 礼子(しょうじ れいこ)

受賞年度
2023年

所属
学校法人国際文化学園
国際文化理容美容専門学校

プロフィール
島根県出身。理美容学校での指導経験とサロンでの総合的な実務経験を生かし、着付の現場に即した「早くて美しく、着くずれしない着付」を構築・提唱、後進の育成に務める。
また、日本の伝統文化である「きもの」や平安の雅を伝える「十二単」の素晴らしさを、国内外に伝えるべく啓蒙活動を積極的に行う。モデル・衣装は主催者側が用意、選手は技能のみで出場可という、着付の流派に囚われない着付コンテストも主催している。

※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。

技能の紹介

独創的で斬新な帯結びのデザインを創作し、専門誌や講習会を通じて紹介・提案をしている。また、宮中から認められた「衣紋道」の修得者であり、十二単などの装束に関する知識や作法、着付の仕方などを研究している。業界の技術の向上発展に尽力し、理容師・着付師の社会的地位の向上に努めるとともに、(学)国際文化学園の校長や全理連専門講師(BB着付け・BBエステティック担当)として後進指導育成に多大な貢献をしている。

技能の紹介

仕事に対する思い

長い歴史と高い独自性を持つ、世界に誇る日本の伝統衣装「きもの」「十二単」。一枚の衣は、糸の原料となる蚕や草花を育てることに始まり、糸を紡ぎ、染め、織り、仕立てられます。そして、その最後を担い、衣をお客様の身に着けるのが着付の仕事です。どんなに衣が美しくても、着付が悪ければお客様の笑顔にはつながりません。携わってきた職人1人ひとりの思いと、最後の要となる責任を感じながら、お客様に心から喜んでいただきたいという思いで日々仕事をしております。日本の美しいきもの文化を次世代につなげるために、国内外を問わず、ショーやセミナー、着付コンテストなどの活動も、積極的に行っていく所存でございます。

仕事に対する思い

名工からのメッセージ

着付を含め理容美容の仕事は「対・人」、相手がいて成り立つものです。仕事の目的は、自己実現ではなく、お客様の希望をくみ取り、自身が培ってきた技術と知識、経験を活かして、お客様の思い以上のものを提供すること。心から喜んでいただければ、お客様は自然に笑顔になります。手からは、その人の思いが伝わります。笑顔も周りに伝わります。支えてくれるたくさんの人たちへの感謝の気持ちをつねに忘れず、心から相手を思いやることが大切。その心の姿勢が、自身を心身ともに成長させ、より良い仕事につながることと思います。

この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など

・国際文化学園では理美容師はもちろん、一般の方も気軽に着物に触れ、着付を学んでいただけるように、着付講習やきものセミナーを開催しています。
・理美容師の方は、全理連専門講習(BB着付)や全日本婚礼美容家協会の勉強会・講習会への参加もお勧めします。
・国際文化学園衣紋道東京道場では、十二単をはじめとする宮廷装束の正式な着装方法を学ぶことができます。
・拙書「着付の技」「きもの着付ガイドブック」は豊富な写真と丁寧な解説で、身近に着付を教えてくれる師や機関がない方も、独習で着付を一から見て習うことができます。

これまでの主な表彰歴

〈大臣表彰〉
・文部科学大臣表彰 専修学校教育功労 (平成27年7月)
・厚生労働大臣表彰 理容師・美容師教育功労 (平成12年10月)

〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・東京都知事表彰 労働精励賞 (令和3年10月)
・卓越技能者東京都知事表彰 美容全般、特に着付に係る卓越技能について表彰 (平成25年11月)

〈その他〉
・社団法人日本理容美容教育センター理事長表彰 美容教育功労 (平成4年6月)

受賞歴