現代の名工Navi
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日本料理調理人
坂本 貞夫(さかもと さだお)
51歳
就業地: 兵庫県

受賞年度
2023年
所属
株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメント
亀の井ホテル 淡路島
プロフィール
岡山県笠岡市出身。両親が共働きのため、週末は自分で昼食を作り、料理の楽しさを知った。中学生の頃に金箔で飾られた豪華な「造りの舟盛り」に感動し、自分も料理で人を感動させたいと思い、高校の調理課に進学し調理師免許を取得した。人生の目標であった料理長を2社で経験し、(株)マイステイズ・ホテル・マネジメントに入社。ひょうごの匠や全技連マイスターとして、社内外において後進の育成にも尽力している。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
日本料理の道一筋に技能の研鑽を重ね、「切る」技法の中でも難しいとされる薄造りでは、魚の繊維を潰さずに薄く同じ大きさ・厚さに切ること、切るたびに一枚ずつ器に並べて器とのバランスをとる等、卓越した腕前を発揮している。第30回技能グランプリでは金賞(厚生労働大臣賞)受賞を果たすなど、氏の技能の正確さや仕事の丁寧さの証左である。後進の指導育成についても、自らの経験を活かした技術指導を行い、技能五輪・技能グランプリでは多数の入賞者を輩出している。

仕事に対する思い
お客様に「おいしかった」とお褒めのお言葉を頂いた時には嬉しく、最高の気持ちになれます。自分一人だけでは多くのお客様に料理の提供はできません。素晴らしい仲間が調理を支えてくれることにも感謝しています。また、料理は食べてしまうことで形として残らないのでお客様の記憶と思い出に良い印象を持っていただき、またお越しいただくために、調理についての努力や勉強を続けていかなければと思います。

名工からのメッセージ
人間関係が大切です。人としての修行を積むこと、挨拶からはじまり、人としての成長が技能の継承に繋がると思います。そうすれば少しずつ技能が身に付きはじめて楽しくなっていくと思います。そして仕事を任せてもらえるようになり、自信に繋がります。基本を大切にして少しずつ技能を積み重ね、慢心することのないよう努めてほしいと思います。
この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
私は、(一社)兵庫県日本調理技能士会に入会し、良き先輩達と出会って、技能向上の目標を頂きました。先輩からは繰り返し何度も練習することの大切さ、妥協せずに無心に作業に取り組む姿勢の大事さを学び、実践してきました。自分だけを見ずに、他人の仕事を観察することで学びがあり、良き同僚も会を通じて出会うことができました。
これまでの主な表彰歴
〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・兵庫県知事表彰 調理師養成功労者表彰 (令和5年2月)
・兵庫県知事表彰 優秀な技能者に対する知事表彰 (令和元年6月)
・兵庫県知事表彰 技能顕功賞 (平成25年11月)
〈全国レベルの業界団体表彰等〉
・全国日本調理技能士会連合会会長表彰 (平成26年9月)
〈その他〉
・兵庫県技能士会連合会会長表彰 (平成30年2月)
・兵庫県調理師団体連合会会長表彰 (平成21年2月)
受賞歴
全技連マイスター 令和元年度 認定 調理(日本料理)職種
技能グランプリ 第30回大会 日本料理職種 金賞
技能グランプリ 第28回大会 日本料理職種 銀賞
技能グランプリ 第27回大会 日本料理職種 銅賞