現代の名工Navi
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日本料理調理人
福田 和正(ふくだ かずまさ)
66歳
就業地: 山口県

受賞年度
2023年
所属
湯免観光ホテル
ゆめの郷
プロフィール
自営業の両親は多忙であったため、中学生の自分が妹たちに焼き飯を作った時に「お兄ちゃんおいしい」の言葉に感銘を受け料理人の道を志す。調理師専門学校卒業後、県内外のホテルや料亭で46年間に渡り日本料理の技能に磨きをかけ、2019年に湯免観光ホテル「ゆめの郷」総料理長に就任した。また、山口県調理師団体連合会会長として、講習会などでふぐ処理師や若手調理師の育成に取り組んでいる。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
長年の修練と研鑽により、日本料理に関するあらゆる分野の技術を熟知し、卓越した技能と食文化に関する深い見識を持つ。特にふくの神経締めを得意とする。また地産地消の普及活動、地元野菜を使用したレシピ開発・ジビエ料理試作、レシピ考案、山口県の食文化に尽力した。また、(一社)山口県調理師団体連合会会長として、積極的に事業を推進、講習会・料理教室を実施、ふく処理師、若手調理師の育成につとめている。

仕事に対する思い
料理人になったら直ぐに料理が作れると考えていましたが、洗い物と雑用ばかりの日々で何度も逃げ出そうと思いました。先輩から包丁を持たせてもらった時の喜び、大根の桂剥きが出来た時に褒められた言葉は今の自分があるきっかけとなっています。また、昨今、地産地消の普及が進む中、地元野菜を使用したレシピを開発し、食べた人の思い出に残るよう素材を生かした料理にこだわっています。お客様から「美味しい」の言葉が更なる技能の向上を目指すきっかけとなっています。

名工からのメッセージ
料理は形には残りません。私は料理を「思い出作り」だと考えています。お客様から「あの日、あの時の料理は美味しかった」と言われ、いつまでもお客様の思い出に残る料理作りをしたいと思います。
この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
調理課程が設置してある高等学校等に進学。また、調理専門学校を卒業後に調理師免許を取得し技能五輪全国大会や技能グランプリを目指すことで技能を身に付ける糧となります。
これまでの主な表彰歴
〈大臣表彰〉
・厚生労働大臣表彰 調理師制度の発展向上に尽力 (平成27年11月)
〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・山口県知事表彰 調理技術の発展及び調理師の資質向上に尽力(平成26年7月)
・山口県優秀技能者表彰 優れた技能者をもって労働者の福祉と産業の発展に寄与(平成23年11月)
〈全国レベルの業界団体表彰等〉
・(公社)日本調理師会会長表彰 会務に精励し本会発展に寄与(平成30年6月)
・(一社)全国日本調理技能士会連合会会長表彰 全技連マイスター認定による表彰(平成28年10月)
〈その他〉
・調理師法施行六十周年記念全国大会会長表彰 調理師の資質の向上、調理技術発展に寄与(平成30年11月)
・社団法人山口県調理師団体連合会会長表彰 調理師資質向上並びに調理師制度発展に寄与(平成22年6月)