現代の名工Navi
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日本料理調理人
齋藤 章雄(さいとう あきお)
65歳
就業地: 東京都

受賞年度
2023年
所属
しち十二候
プロフィール
地元福岡の企業から始まり、京懐石柿傳で修業し、ホテル小田急、グランドハイアット東京、コンラッド東京で料理長を経験。季節感を大切にした野菜料理や魚料理が得意で、日本食普及の親善大使、全技連マイスターも務める。東京都立赤羽北桜高校での講習や、農水省の外国人研修プログラムに基づいた講習会、外国人受け入れ等も積極的に行っている。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
会席料理の技能を基に食生活の欧米化による肥満や生活習慣病を日本の伝統食である穀物菜食を主体にして、出汁は昆布、椎茸、大豆等の植物性のみを煮出したものだけを用い、油脂も植物性由来のみを、米は玄米だけを使用するなど、野菜の皮から根まで無駄なく使いきる技能によるマクロビオティック料理を考案し、伝承・発展させている。また、全国団体の理事として料理セミナー、日本料理全国大会等を企画立案するとともに、自ら開発した料理を機関誌で情報公開して後進の指導育成にも寄与している。

仕事に対する思い
食は「衣食住」の中でも極めて重要な要素です。料理は人々に感動等を提供する素晴らしい手段であり、料理を通じて人々に幸福な瞬間や思い出を提供できます。料理人は生産者等の食品に関わる方々とお客様を繋ぐ素晴らしい役割も担っています。お客様の嗜好の違いに悩まされることもありますが、お客様と直接対話し、好みや要望に応えることで、感謝の言葉や笑顔をいただけたり、常に新しい技能やトレンドが出てきます。これらに挑戦し、成長する過程が料理人としてのやりがいでもあります。地域や人生の節目の料理、食文化や食の安全に関する役割も重要で、料理人としての思いが人々の健康を形成し、仕事としての充実感を得ることができます。

名工からのメッセージ
料理人として成功するためには、包丁の使い方、調味料の選び方、火加減、季節の食材、衛生管理だけでなく、食文化の理解が重要です。他の料理人からも学びましょう。日常の食事から挑戦的なレシピまで経験を積むことが成長につながります。柔軟性と創造性が求められ、新しいアイディアや味の組み合わせに挑戦し、向上心を忘れず、自分のスタイルを見つけましょう。厨房とサービススタッフの連携も大切で、失敗は学びの一環です。
この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
これまでの主な表彰歴
〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・優秀技能者東京都知事表彰 日本料理に係る優秀技能について表彰(平成20年11月)
〈全国レベルの業界団体表彰等〉
・公益社団法人日本料理研究会会長表彰 後進調理師の技術指導について表彰(平成28年6月)
・社団法人日本全職業調理士協会会長表彰 調理技術の研鑽と後進の指導育成について表彰(平成17年5月)
〈その他〉
・一般社団法人全国技能士会連合会会長表彰 技能士の社会的地位向上と技能士会の発展に尽力(平成27年11月)
・社団法人全国技能士会連合会会長表彰 技能士の社会的地位向上と技能士会の発展に尽力(平成19年7月)
受賞歴
全技連マイスター 平成20年度 認定 日本料理職種
技能グランプリ 第22回大会 日本料理職種 第2位
技能グランプリ 第21回大会 日本料理職種 第2位