現代の名工Navi
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貴金属・宝石・甲・角細工工
坂 和也(さか かずや)
60歳
就業地: 大阪府

受賞年度
2023年
所属
独立行政法人造幣局
プロフィール
昔から物を作ることが好きで、造幣局の話を高校の先生から聞き、造幣局に魅力を感じたため入局した。勲章製造を行う職場に配属され、10年間、糸鋸・ヤスリ・ロー付け作業の基礎を学ぶ。貴金属装身具製作技能士1級の資格を取得し、我が国最高位の大勲位菊花章頸飾等の他、銀杯(菊・桐)・金属工芸品等の製造を任される。外部講師による研修機会等を通じて、金属加工等に興味を持ち、工芸品の製作も行っている。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
勲章及び金属工芸品製造の仕上作業に長年従事し、特に糸鋸の引き回し作業、砂ずり作業、ヘラ作業、着色作業において高度で卓越した技能を有している。大勲位菊花章頸飾等の製造に必要とされる精緻かつ繊細で優れた技能を以て、勲章・金属工芸品の製造業務に大きく貢献している。また、1級貴金属装身具製作技能士としての力量と職業訓練指導員としての指導力を以て部下職員の指導に尽力し、勲章の製造技能が着実に伝承されるように努めている。

仕事に対する思い
40年以上、勲章・銀杯・金属工芸品の製作に携わり、その品質と出来栄えを決定付ける仕上作業に従事してこられたことに本当にありがたく感謝しています。作業中には製品の扱いには十分気を付け、傷・変色等を見逃さないように日々取り組んでいます。また、章牌・電鋳板等の金属工芸品の作業にも従事させていただいており、美麗で品格のある最良の製品を作ることに対する責任の重さを実感しています。

名工からのメッセージ
手仕事はもとより、技能を身に付けることは大変な努力が必要であると思いますが、身に付けたら一生ものです。大変なことだと思いますが皆さんも頑張ってほしいです。最近は様々な分野で機械化が進み、安易に金属加工品ができるようになりましたが、手作業ならではの味わい深さ、機械では作れない手作りの良さを引き継いでいってほしいです。
この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
貴金属装身具製作技能士1級・2級検定試験
これまでの主な表彰歴
〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・大阪府優秀技能者表彰(なにわの名工)貴金属細工加工工に係る技能について表彰(平成27年11月)
〈全国レベルの業界団体表彰等〉
・第41回伝統工芸日本金工展入選(平成24年5月)
〈その他〉
・造幣局理事長表彰 模範者として表彰(令和2年7月)
・造幣局理事長表彰 技術優秀者として表彰(平成28年4月)