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貴金属・宝石・甲・角細工工

島 功(しま いさお)

 76歳

就業地: 東京都

島 功(しま いさお)

受賞年度
2023年

所属
島貴金属製作所

プロフィール
東京都豊島区出身。1965年に株式会社中井貴金属へ入社。同社で宝飾品全般に亘る知識を習得後、1974年に独立し、島貴金属製作所を設立。金属や宝石に関する専門知識と優れた技能を有し、現在に至る。また、全技連マイスター、ものづくりマイスター、職業訓練指導員として、小・中学校でのものづくり体験教室や各種イベントにおいて実演や講師を務めるなど後進の育成や技能振興にも寄与している。

※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。

技能の紹介

貴金属装身具及び宝石細工工として60年近く従事して培った知識・技能を有しており、原型作りから鍛金、ロウ付け、仕上げまで一貫した加工・製作を行っている。注文によるオーダーメイド、他の職人の手による製品の修繕にも対応できる高度な金工技能の基礎を有している。その作品は、熟練した技能及び経験による感性によって、繊細かつ洗練されたデザイン性に富んでいる。特に「木目金」、「蜜蝋細工」の加工技能に優れている。

技能の紹介

仕事に対する思い

子どもの頃からものづくりが好きでした。初めて道具を使ったのは、当時の駄菓子屋で簡易折りたたみ式ナイフを購入し、近くの雑木林で竹を取ってきては、竹トンボなどを作った時でした。流石に駄菓子屋のナイフではすぐ切れなくなって、自然と刃を研ぐということも覚えました。その楽しみが忘れられず、高校卒業時は迷うことなく、ものづくりの道を選びました。作ることが楽しくて仕方ないのですから、修業の間も、そして独立した後も、苦労したという経験がありません。学ぶこと、また、どうしたら思う通りの制作ができるかを試行錯誤、研究する毎日は、今も人生の楽しみであり、生きがいです。

仕事に対する思い

名工からのメッセージ

ものづくりは楽しいものです。しかしながら、思う通りのものをつくるには、どんな分野においても、たくさんの知識や技能が必要です。その知識や技能を得るには、努力と長い時間が掛かります。その努力や長い時間を苦痛と思うか思わないか、それが職人として大成するか否かの分かれ道だと思います。厳しい修行と経験によって生み出される「ものづくりの喜び」を是非、感じて欲しいと思います。

仕事に対する思い

この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など

・東京都職業能力開発協会が主催する「職人塾」
・職業訓練校
・技能検定「貴金属装身具製作」受検者を対象とする技能検定実技説明会

これまでの主な表彰歴

〈知事・行政機関の局長表彰等〉
・東京都知事表彰 東京マイスター 優秀技能者として表彰 (平成20年11月)

〈全国レベルの業界団体表彰等〉
・(社)全国技能士会連合会会長表彰 技能士の社会的地位向上と技能士会発展に寄与し表彰 (平成23年11月)
・全日本貴金属技能士会連合会会長表彰 多くの催事に参加し発展に寄与したこを表彰 (平成22年6月)

〈その他〉
・豊島区長表彰 伝統工芸士として区の振興発展、区民福祉向上に貢献した功績を表彰 (令和3年10月)
・東京都職業能力開発協会会長表彰 匠の技フェアでの競技大会における優秀な成績を表彰 (平成26年5月)

受賞歴

厚生労働省「ものづくりマイスター」 平成26年度 認定 貴金属装身具製作職種
全技連マイスター 平成20年度 認定 貴金属装身具製作職種