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自動車部品組立工

永野 治(ながの おさむ)

 65歳

就業地: 神奈川県

永野 治(ながの おさむ)

受賞年度
2024年

所属
プレス工業株式会社 川崎工場

プロフィール
 東京都大田区出身。地元の工業高等学校卒業後、部活の先輩の背中を追いプレス工業株式会社に入社。技能訓練生として1年間ものづくりの基本となる知識、技能を習得した。その後、川崎工場組立二課に配属となりアクスルケースの溶接組立に従事。自動化ライン立ち上げに携わったことで、言語でプログラミングするロボット操作を習得し得意とする。管理職を経て技能検定委員、社内溶接検定員、特別教育講師を行い技能者育成に努めてきた。現在は品質、生産性向上に携わっている。

※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。

技能の紹介

 大型トラックの車軸部品の溶接組立作業に長年従事し、優れた溶接技能と知識を有しており、職場の安全・品質・作業効率の向上に貢献し、組立ラインの自動化を実現してきた。
 また、自身の持つ車軸部品の豊富な知識や経験、溶接技術を伝承するための活動や、技能検定受験者の指導にも積極的に取り組み後進の育成にも尽力している。

技能の紹介

仕事に対する思い

 私たちが溶接組立をしているアクスルケースとは、10トン以上ある車両を支える走行軸で、走行状態によっては非常に過酷な環境におかれる強度と柔軟性が要求される車両部品です。入社当時は人の手により部品を溶接していて、板厚は3㎜から14㎜と幅広く、形状も異なる多品種の部品を回転や傾斜させながら行う溶接を必死に覚えた記憶があります。人の命を預かる製品なのでかなり高い正確性が要求され、緊張しながら溶接をしていました。
 時代と共にロボット、自動化へと変化を経験した中で、ロボットに人と同じ溶接スペックを達成させるためには技術者と技能者が同じ目標・目的に向かったチームワークがあってこそ、成し遂げられるものだと痛感しました。

仕事に対する思い

名工からのメッセージ

 ものづくりで大切だと思うことは興味を持つことです。興味を持てば考える、考えれば知識がつく、知識がつけば技能も上がる、技能が上がればより良いものづくりができます。
 それと現状に満足しないことです。こうすればやりやすくできる、良い製品ができると考えついた時は即実行することです。思いどおりにいった時は達成感がありますし、思いどおりにいかなくても諦めず挑戦し続ける事が大事です。これの繰り返しが自身のスキルアップに繋がります。

仕事に対する思い

この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など

プレス工業株式会社 プレス工専学校

これまでの主な表彰歴

<知事・行政機関の局長表彰>
神奈川県卓越技能者表彰(平成26年11月)
神奈川県優秀技能者表彰(平成15年11月)

<その他>
神奈川県職業能力開発協会 会長賞 技能検定関係功労者表彰(検定委員)(平成29年11月)

受賞歴