現代の名工Navi

  1. HOME
  2. 現代の名工Navi

現代の名工Navi

かわらふき工

塚本 勇人(つかもと ゆうと)

 62歳

就業地: 静岡県

塚本 勇人(つかもと ゆうと)

受賞年度
2024年

所属
株式会社瓦粋

プロフィール
 地元の高等学校卒業後、4代目として親の会社を継ぐ。職人のもとで経験を積みながら多数の本で屋根について学び、京都で単身修業に入る。全国から集まったメンバーで切磋琢磨し、その後は探求心から独学で勉強した。負けず嫌いで何ごとにも無理と言いたくない性格であり、常に疑問を持ち、解決しないと納得できない。全国で活躍しており、内閣総理大臣表彰や国内最大級のお寺の屋根改修を請け負ったことが誇り。モットーは、「心ありて技生きる」。

※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。

技能の紹介

 一枚一枚行儀が異なる瓦の合端技能と屋根を構成する曲線を美しく築き上げる技能に卓越しており、効率性と精度を高めるために様々な治具を考案している。国土技術政策総合研究所・一般社団法人全日本瓦工事業連盟との研究で、長期優良住宅対応の施工法である高防水高耐久工法を確立し、全国に普及させた。
 また、特定非営利活動法人日本瓦葺技能継承甍会を理事長として立ち上げ、後継者育成や、一般社団法人全日本瓦工事業連盟の一員として、技能グランプリの問題作成等、業界発展に貢献している。

技能の紹介

仕事に対する思い

 瓦には、いくつもの形や重ね方・並べ方があります。ずっと屋根を見続けているとその違いがわかってきます。私は「屋根の見方」について本を出版し、機関誌にも掲載されました。瓦の良さを広めたい、というのが本音です。
 仕事のスタイルとしては、感覚とデータの両立を重要視しています。技能とは、単なる技術ではなく感覚であり、データを伴って成立すると考えます。日本建築の建築比率として取り入れられている白銀比のデータを大切にして感覚を養い、技能向上を図っていくのです。例えば、瓦を叩く時の強さ加減は、自分の感覚で身に付けるしかありません。確かに楽な環境ではありませんが、ものづくりに挑む覚悟を持って取り組んでいます。

仕事に対する思い

名工からのメッセージ

 昭和以前の家や神社仏閣の瓦といった貴重な文化財がなくなってしまうのではないか、という危機感を抱いています。是非ご賛同いただき、瓦葺きの技能伝承に一緒に取り組んでいただきたいと思います。私も以前、技能グランプリの審査委員長を務めましたが、もっとレベルアップする様に伝えるべきことは伝えたいと思っています。厳しい環境下にあるのは事実ですが、貴重な伝統文化の継承は、私たちの大切なテーマであると考えます。

この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など

重要文化財に関する研修会

これまでの主な表彰歴

<大臣表彰>
・国土交通大臣表彰 優秀施工者 (平成24年10月)
・第5回ものづくり日本大賞 内閣総理大臣賞(平成25年9月)

<知事・行政機関の局長表彰>
・静岡県優秀技能者功労表彰(令和5年11月)

<全国レベルの業界団体表彰>
・日本建築仕上学会学会賞 技能賞(平成28年5月)

<その他>
・静岡県技能士会連合会 会長表彰 青年優秀技能士表彰(平成22年11月)

受賞歴

全技連マイスター 平成20年度 認定 かわらぶき職種
技能グランプリ 第16回大会 かわらぶき職種 第2位