現代の名工Navi
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木櫛加工工
篠原 修(しのはら おさむ)
72歳
就業地: 長野県
受賞年度
2024年
所属
篠原くし店
プロフィール
長野県木曽郡木祖村出身。高校卒業後、自動車関連部品の製造業に就いたが、櫛職人であった父親の病気を機に21歳で帰郷。村内の「お六櫛(おろくぐし)講習会」で技能を習得したが、当時は櫛が売れない時代であったため、20代後半から50代半ばまでは、電動のこぎりの目立て、板金塗装、村内の工場での櫛作りなど様々な仕事で生計を立て、その間も夜間など、それらの仕事の合間に櫛を作り続け、腕を磨き続けた。また、地域おこし協力隊でやってきた若者への指導も行っている。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
350年余の歴史がある長野県知事指定伝統的工芸品「お六櫛」の加工工として、手挽き生産、機械挽き生産ともに特に秀でた技能を有する。
効率的かつ実用的な道具の改良を積極的に行う傍ら、熱心に後継者育成に取り組んでおり、長野県認定「信州の名工」及び「信州ものづくりマイスター」として地元の中学生や若手職人を対象にお六櫛制作に関する講座を開催している。
また、上海国際伝統芸術招待展へ出展する等、お六櫛の認知向上、販路拡大を通じ、業界の発展に大きく貢献している。
仕事に対する思い
「お六櫛」の職人となって半世紀余りが経ちました。その間に並行して経験した異業種の仕事を、櫛を作るための道具作りに生かしてきました。時計のぜんまいを加工した「弓型ののこぎり」や、仕上げに櫛の歯を削る「三角形のやすり」なども自分でこだわって作り、繊細な作業を可能にしました。植物のトクサを張り付けた「木製のやすり」を使用して櫛の歯を整え仕上げることによって、歯の角が取れてなめらかになり、髪の通りがとても良くなります。
今でも1日7時間は櫛作りを続けています。実際に購入し、使っていただいているお客様から「とても使いやすいです」と言っていただいた時には、大変嬉しくやりがいを感じます。
名工からのメッセージ
「お六櫛」は、わずか8cm程の幅の木から手作業で100本もの歯を削り出して作ります。
技能を習得することは難しいです。一生の生業にするのであればより強い意志を持って取り組んでもらいたいです。是非「お六櫛」の伝統技能を、後世につなげてほしいと思います。
この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
これまでの主な表彰歴
<知事・行政機関の局長表彰>
・長野県卓越技術者 知事表彰 信州の名工(平成27年11月)
・信州ものづくりマイスター(平成28年1月)
<その他>
・第1回お六櫛技術伝承講習会 優秀賞受賞(平成14年1月)
・地場産業後継者育成事業技術講習会 技術習得認定(平成15年1月)
受賞歴