現代の名工Navi
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フラワーデザイナー
原田 昌弘(はらだ まさひろ)
72歳
就業地: 山形県

受賞年度
2024年
所属
有限会社パークサイド・フローリスト
プロフィール
日本大学の機械科を卒業したものの、特に就きたい仕事もなかったので山形生花市場に勤めていたが、20代半ばに自ら花屋を開業した。親戚に紹介されたフラワーデザイナーに師事し、その発想に衝撃を受けるとともに将来性に確信を得て、当時馴染みのなかったフラワーデザインをやってみようと考えた。その後は様々なフラワーコンテストに出場し上位入賞、審査員も務めた。現在は、山形県フラワー装飾技能士協議会会長を務め、後継者育成に尽力している。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
素材の特性を生かした製作者の創造性及び個性が生きる、完成度の高いブライダルブーケや花束の制作に卓越している。その技法を活かしフラワーアレンジメントに重きを置いた生花店を経営し現在も技術の習得・技能の研鑽に努めている。
自ら山形県フラワー装飾技能士協会を立上げ、会長として要職にありながら、フラワー装飾の技能検定委員を努める等、業界発展と後進の指導育成に大いに寄与している。

仕事に対する思い
花屋を始めた当時は、TPO(時、場所、場合)に合わせて花を見繕うフラワーデザインという概念は世の中に浸透していませんでした。県外の大規模な花屋には、フラワーデザインの基本を学ぶための付属の施設を有するところもありましたが、県内にはそのような施設が存在していませんでした。そのため、今までと違うことをやろうとすると「そうでなくて」と言われることがしばしばで、越えなければならない高い壁がありました。
これまで、自分なりにひた向きに技能を磨き、受け入れてもらうまでにかなりの時間を要しましたが、今では、幅広い分野で頑張っている花屋が増えてきましたので、大変喜ばしいことだと感じています。

名工からのメッセージ
フラワーデザイナーという仕事は、美的感覚(センス)と目的に応じたアレンジ力が必要だと考えています。また、先輩たちの作品を見て、良いと思ったところは取り入れて伸ばしていく勤勉さや柔軟性も必要です。
冠婚葬祭などの人生の節目に花を添えるフラワーデザイナーは、お客様の笑顔が何よりのご褒美であり、自分にとって至福の時です。「花がある喜び」をこれからも広げていきたいと思っておりますので、同じ思いをお持ちの方は一緒に頑張ってみませんか。
この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
これまでの主な表彰歴
<知事・行政機関の局長表彰>
・山形県卓越技能者等知事表彰(平成31年2月)
<全国レベルの業界団体表彰>
・一般社団法人全国技能士会連合会 会長表彰:技能士会活動への貢献について表彰(平成23年11月)
<その他>
・アジアカップ2006 3位入賞(平成18年6月)
・山形市民文化功労賞(令和4年2月)
受賞歴
技能グランプリ 第19回大会 フラワー装飾職種 第2位
技能グランプリ 第18回大会 フラワー装飾職種 敢闘賞