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建築板金工
德永 正典(とくなが まさのり)
68歳
就業地: 香川県

受賞年度
2023年
所属
徳永板金工業所
プロフィール
香川県三豊市出身。高校のインテリアデザイン科を卒業後に店舗装飾会社へ就職。設計・施工や積算等の基礎を学んだ後、父親が興した会社を継ぐ形で板金業へ進んだ。神社仏閣から工場や店舗の施工まで、幅広い技能を習得し、全板連青年部全国技能競技大会第1位を取った実績を持つ。また、技能講習の講師や学校等でのものづくり体験にも積極的に参加し、後進の育成に尽力している。厚生労働省「ものづくりマイスター」建築板金職種。
※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。
技能の紹介
伝統的な銅板加工から現代の屋根工事・板金工事における様々な技能に卓越している。特に寺社仏閣の意匠性に優れた銅板屋根や錺の制作・取付けの技能は建築板金業界随一とされ、業界における第一人者の名声を有する。
また、技能の継承に重きを置いた活動を続け、代表を務めた香川県板金工業組合の青年部を中心に技能継承の重要性を強く説いて浸透させる一方、地元で開催される技能フェスティバルなど一般市民が参加するイベントに積極的に参画し、建築板金の魅力を伝える努力を続けている。

仕事に対する思い
私の地元である三豊板金工業組合は組合員の仲が良く、よく共同施工を行っていました。そこで神社仏閣、大型の工場や店舗等自分の会社だけでは請け負えないような仕事をすることができましたし、色々な会社の先輩から技能を学ぶことができました。先輩方からは「できない」は絶対に言うなと教えられてきました。一見無理なようにみえてもあれこれ考えて作ってみる。今でも難しい仕事のほうが面白いですし、そうやって自分が作ったものが残る、それがこの仕事の醍醐味です。また、どんなに優れた技能を持っていてもそれを自分だけで終わらせては駄目で、後についてきてくれる人を育てることも技能士としての仕事だと思います。

名工からのメッセージ
職人という仕事はなくならないと思います。どんなにAIが発達しても屋根は張ってくれませんから。ただ仕事の内容はどんどんと変わっていくので、同じことをしていては駄目です。その時代に合ったやり方を積極的に学び、ものづくりの楽しさを知ってください。
この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など
これまでの主な表彰歴
〈大臣表彰〉
・第13回全国技能競技大会 1位 (平成3年5月)
〈全国レベルの業界団体表彰等〉
・全日本板金工業組合連合会理事長表彰 全国技能競技大会 1位 (平成3年5月)
・全日本板金工業組合連合会理事長表彰 全国技能競技大会 4位 (昭和62年5月)
〈その他〉
・香川県技能士連合会会長表彰 優秀作品 (平成5年11月、平成25年11月)
受賞歴
全技連マイスター 令和元年度 認定 建築板金職種