現代の名工Navi

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日本料理調理人

木村 均(きむら ひとし)

 74歳

就業地: 島根県

木村 均(きむら ひとし)

受賞年度
2022年

所属
日本料理 花びし

プロフィール
 高校卒業後、出雲市農協に入社し、半年後に生活センター食堂部に配属となり料理を作るようになる。半年後、友達の紹介で京都の料理店で働く。季節感のある料理に魅了され8年間修業をし、帰郷後一度独立するも閉店し、三軒のお店で料理長として「ものづくり」に励み、平成元年6月に日本料理花びしを開業し今日に至る。日本調理技能士会はじめ日本料理研究会などを創り、調理活動をし評価をしてもらい自己研鑽をしている。

※年齢・所属はいずれも表彰時のものです。

技能の紹介

 日本料理調理人として長年にわたり研鑽を重ね、季節に応じた地元食材を用い、精緻な日本料理に仕上げる調理技術、配膳や料理を提供する空間づくりを含めた「和食」に関する総合的な知識や感性といった技能は卓越しており、島根県を代表する調理人の一人である。出雲伝統食文化である「祝膳・法事料理」の再現など地域文化の継承の取組みへの評価も高く、調理人の後継者育成でも大きな成果を残しており、日本料理調理技能士の社会的地位の向上、及び業界活性化に対する貢献も極めて大きい。

技能の紹介

仕事に対する思い

 献立を考える時一番に思いつくと言えば旬の食材を取り扱うことだと思います。日本料理にはフランス料理や中華料理に無い季節感と味を共に賞味できる素晴らしさがあります。「走り、旬、名残り」と言う言葉があります。出始めの物を走り、一番盛りになる頃を旬、そろそろ少なくなった頃を名残りと言います。走り、旬、名残りと三回賞味できる昔からの知恵は素晴らしいと思います。私の店は島根県から「ふるさと料理認証店」の認証を頂いています。島根県で採れた野菜、果物、魚介類、肉など島根の産物を調理して提供しています。帰郷された人達や旅人に郷土の味を堪能できると好評いただいています。

仕事に対する思い

名工からのメッセージ

 「好きこそ物の上手なれ」と言う諺があります。料理を賞味したり、作ったりする楽しさを知らなければ調理する職人になることはできません。これが自分の生きる道と選択したなら、どんな苦労も乗り越えて行けるでしょう。仕事をする合間に食べ歩きや美術館、焼物を作る窯元などを巡るのもよいと思います。
 また、天気の良い日には野山をかけめぐり、その季節に咲く花々を愛でるのもよいかと思います。

この技能を学ぶために役立つ訓練機関や習得法など

松江栄養調理製菓専門学校                                      
各地の調理師学校などへ入学し、基礎的なことを学べば卒業までに調理師免許も取得できます。

これまでの主な表彰歴

〈知事・行政機関の表彰等〉
・卓越技能者島根県知事表彰(平成11年11月) 日本料理の卓越技能について表彰
・社団法人日本全職業調理士協会会長表彰(平成11年11月)

〈その他〉
・一般社団法人全国技能士会連合会会長表彰(平成30年11月)

受賞歴