グッドスキルマーク

技 GOOD SKILL

事例

15

2021

超一流の技で感動を届けるフローリスト集団

令和2年度 認定 フラワー装飾品

フレッシュはな正
株式会社

丸山まるやま 春江はるえさん
(写真左)

丸山まるやま 裕介ゆうすけさん
(写真右)

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丸山 春江(まるやま はるえ)
昭和50年創業のフレッシュはな正の取締役。日本フラワーデザイナー協会講師。平成3年花育マスター、平成9年職業訓練指導員に認定。「日本フラワーデザイン大賞 2017」において文部科学大臣賞を受賞。

丸山 裕介(まるやま ゆうすけ)
昭和50年創業のフレッシュはな正で代表取締役を務める。平成25年入社、令和2年代表取締役に就任。

贈る方の想いを形にする

フレッシュはな正は、日常生活の中でお花を贈る習慣のなかった昭和50年代より、新潟の地でフラワー文化を咲かせるべく、お客様に向き合ってまいりました。現在、県内に4つの店舗を展開しています。

私たちが一番大切にしているのは、「お客様の想いを形にすること」です。お花は贈り物としての利用されることが多いので、贈る方の胸に秘める想い、伝えたい気持ちを製品にすることが求められます。そのため、欠かすことができない大切なことが、お客様とのコミュニケーションです。例えば、贈り物にする際、どんな方にお渡しするのか、贈る日はどんな日なのか、どんな気持ちを伝えたいのか、お好みの種類や色はあるか、全体のボリュームはどの程度が良いか、など細かくお伺いします。お渡しする方とその先で受け取る方に喜んでいただけるように、オーダーメイドで形にしていきます。つまり私たちは、自己表現をする「アーティスト」ではなく、お客様の想いを形にする「フローリスト」として、フラワーアレンジメントに取り組むことを大切にしているのです。

ていねいな水揚げが美しさを長持ちさせる

きれいなお花をそのままに、お客様にお届けするにはきちんとした「水揚げ」が欠かせません。水揚げとは、切花等が水を吸いやすくして、水をたっぷりと補給できるようにする作業で、お花を店に並べる前に行う下処理のことです。この手順を踏むことで、お客様がお花を長く楽しむことができます。水揚げは、花の品種に合わせて行います。鋭いハサミなどを使って茎の根元をカットする「水切り」、60~100℃のお湯をくぐらせる「湯揚げ」、枝ものなど硬い茎に用いる「割り・裂き」などです。またそれだけでなく、花を入れるバケツの水にもひと工夫を加えています。例えば、ススキには葉をきれいに広げるために「酢酸」を混ぜたり、紫陽花には色づきを鮮やかにするために「重曹」を足したり、プラスαの工夫をしています。こうした下処理を一本一本にていねいに行うからこそ、美しく咲き続けられるお花をお届けできるのです。ギフトでご注文いただくお客様のみならず、ご自宅用にお求めのお客様にも「はな正で買ったお花は長持ちするから嬉しいわ」といったお声も多く頂戴しています。

花は生き物であるため、人間の体温によりダメージを受けます。迅速な作業が花の新鮮さを保ち、長持ちにつなげることができます。お客様に美しいお花を届けるには、仕上がりの美しさはもちろんのこと迅速に作業をこなす1級技能士の技能は不可欠です。

現在7人の1級技能士が在籍していますが、これからもはな正の品質を維持し、お客様に感動をお届けしていくために皆が一丸となって、超一流の1級レベルの技能を受け継いでいくことが大切です。このため、業務の終了後に一級技能士である取締役が従業員に実技指導を行い、日々技能の向上に励んでいます。

こだわりの三条刃物

フローリストにとって、刃物は必需品。当社でも、剪定ハサミ、枝切りハサミ、フローリストナイフなど、多くの種類の刃物を用途に応じて使い分けています。世界有数の金物の街、地元の三条で製造された刃物を使用しています。その名に違わぬ切れ味の鋭さを誇り、切断面の美しさも見事なものです。花は切断面が荒いと細菌が付着して劣化を速めてしまうため、切れ味鋭い三条の刃物は大変重宝しています。

技能検定

フラワー装飾(フラワー装飾作業)

フラワー装飾(フラワー装飾作業)は、結婚式のブライダルブーケ、宴会場等の装飾花、葬式場の祭壇の装飾花等、生花等による花環、花束等の製作及び会場祭壇等の装飾に必要となる技能・知識を対象としています。フラワー装飾一般、フラワー装飾作業法、材料、植物一般、安全衛生などの知識も含まれます。

丸山 春江・裕介/フレッシュはな正 株式会社

〒955-0065 新潟県三条市旭町1-19-15
TEL 0256-35-1187
https://www.hanasho.info