日田市伝統技能活用協議会
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平成28年度
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日田市伝統技能活用協議会とは
○重要文化財の改修工事やユネスコ無形文化遺産に登録された山鉾の制作・修復を手がける。高度に熟練した伝統的な木造建築技術を持つ技能者を「ひた伝統技能マイスター」として認定する取組も実施。
◆ユネスコ無形文化遺産に登録された日田祇園の山鉾の制作や修復作業を手掛け、日田市の伝統文化にも深く関わるほか、国指定重要文化財である草野家住宅の改修工事に携わり、伝統的な建築技術を発揮し、地域に技能の素晴らしさを伝え、積極的に後継者への技能の継承を図っていることが評価された。
取組の詳細
○日田市豆田町伝統的建造物群保存地区の保存計画の基づき、既存部材をできる限り保存活用している。現在は、国指定重要文化財である草野家住宅の改修工事に携わり、伝統的な建築技術を発揮するとともに、併せて後継者に技術を継承している。
○ユネスコ無形文化遺産に登録された日田祇園の山鉾を新調する際に制作に携わるとともに、伝統的な工法による修復作業を行い、伝統文化を継承している。
○日田市技能大会は、昭和56年に第1回目を開催以来、今年で36回目を迎えている。県の技能祭で行われる技能コンクールの予選を兼ねていることから、毎年多くの若手職人が出場する。技能競技ののほかにも優れた技能作品の展示や趣向を凝らした多彩な催しを行い、子どもからお年寄りまで多くの参加をいただいている。
○ひた伝統技能マイスター認定状況(H26年度~)
平成26年度は、塗装職人と木彫刻職人の2名をマイスターに認定。
平成28年度は、表具職人と建築大工の2名をマイスターに認定。
○ひた伝統技能マイスター活動状況(H26年度~)
【平成26年度】…小学校の児童を対象に子ども教室を開催。
木彫刻職人が、のみや木づちなどの道具の紹介や製作途中の作品を彫る様子を見せた。
塗装職人が、顔料と実際に塗った木材の見本を見せ、古く見せる塗り方や撥水剤の効用などを説明。
【平成27年度】…大分県立日田林工高等学校建築土木科の2年生40人を対象に、伝統技能講習会を開催。
大工職人が、古くからある木造建築の構造を模型で紹介しながら接ぎ木の方法などの利点を説明。
板金職人が、銅版飾りを実際に生徒に作らせた。
木彫刻職人が、彫刻の材料に使う木の特徴や用途を説明。
塗装職人が、塗装の意義を伝えながら古い材料を最大限に生かして建物を復元する方法を説明。
【平成28年度】…本物の伝統を守る会会員を対象とした研修会にて、塗装についての基礎知識を説明。
「木と暮らしフェア」において、マイスター2名が実演を含めた啓発活動と、会員による木工教室開催。
取組のアピールポイント・特徴・取組の効果
協議会会員は、卓越した技能を持つことはもちろん、その技能を後進に伝え、地域に貢献する意欲のある者ばかり。マイスターに認定された者だけでなく、多くの会員がそれぞれの分野での伝統技能の技術や魅力を伝えるため、地域や小中学校での実技披露などの活動を行い、後継者の育成を図っている。
日田市は木材のまちであり、木造建築に携わる技術者も多く、建築に関する伝統的建築技術が習得できる協同高等職業訓練校もあり、新たな技術者を育てている。
また、日田市技能大会は県内唯一の予選大会であることから、県技能コンクールで好成績を収めている結果をみても、技術の向上に寄与していると思われる。
企業・団体の紹介
日田市伝統技能活用協議会
木造建築における伝統的な建築技術を継承する人材を育成すること等を目的に設置され、技能士会、各業種組合、本物の伝統を守る会、建築士会、共同高等職業訓練校で組織されている。ひた伝統技能マイスター制度を設け、高度な熟練技能者をマイスターに認定し、社会的評価を高めるとともに、小中高等学校や事業所、イベント等において技能の普及啓発や実技指導を行うことで技能の継承及び後継者の育成を図っている。
- 所在地
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〒877-1353
大分県日田市上手町
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