備後イグサによる備後表の保全と継承

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令和3年度

備後イグサによる備後表の保全と継承とは

備後イグサによる備後表の保全と継承

会員企業や団体、地域住民、地元大学が協働し、イベントや講演活動を通じた備後表のPR活動、備後イグサの栽培農家の支援、備後地域特有の中継ぎ畳表伝承のための織機の再生等、備後イグサによる備後表の保全と継承を行う取組。

取組の詳細

① 畳製作1級技能士を招いた手縫い実演会や円座作り体験会など小中学生及び一般向け各種イベントや講習会、農業系高校生を対象とする植え付け体験会の開催等、備後表の普及啓発活動を行っている。
② 備後表の原料となる備後イグサの農家育成を目標として、会員企業や団体、地域住民、地元大学と協働で、稀少な備後イグサの栽培実践を行っている。
③ 備後地域のゲストハウスなどの地域コミュニティや茶室、国宝寺院などの建築物において、備後表を活かした建築企画・計画・設計・施工を実践した。
④ 備後地域で発祥し継承されてきた中継ぎ畳表の技術、畳表製作の技能を継承するため、「現代の名工」と協力し、稀少な動力織機の再生や手織織機の製作を支援している。また、文化財畳保存会から職人を招聘し、若手技能者の技能・技術の向上を図っている。

取組のアピールポイント・特徴・取組の効果

① 講演会、イベント、メディア及び公式ホームページをとおして、備後地域内外に、備後イグサ及び備後表の重要性をアピールし、ブランドを再構築しつつある。イベント等を通じて参加者に関心を深め、特に、農業系高校生の参加は継続的な担い手の掘り起こしにつながり農繁期における人材確保が期待できるようになった。
② 国宝をはじめ伝統建築物への畳施工は、備後表の価値と地域住民の誇りを高め、地域コミュニティへの施工は、地域の人々が親しむ機会を提供し、一般建築物への普及につながった。
③ 動力織機の再生への支援によって、製織技術及び良質な備後イグサをむだなく使用することによる品質の向上、中継ぎ織機による備後表の効率的な生産の第一歩となり、より多くの建築物への施工を促進しつつある。

企業・団体の紹介

備後表継承会

畳を日本建築文化の核心と捉え、イグサによる畳文化の継承を大きな目的とし、備後地域発祥の中継ぎ畳表の技術継承も含め、備後イグサ(地草)による伝統ある備後表を地域協働で後世へ継承することを目的とした会である。平成30年4月、畳表業界や建築関係者、地域住民らで設立し、地元福山大学とも協働して、備後表の後継者育成や普及啓発活動を行っている。

所在地
〒729-0252
広島県福山市本郷町3020 アトリエ本郷内「藺庵」

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