水俣高校機械科生徒による鳥獣被害対策プロジェクト「イノシカハンターズ」

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令和3年度

水俣高校機械科生徒による鳥獣被害対策プロジェクト「イノシカハンターズ」とは

水俣高校機械科生徒による鳥獣被害対策プロジェクト「イノシカハンターズ」

鳥獣被害に悩む地域のため、産官学連携システムを構築し機械科の高校生が中心となって、鳥獣被害対策プロジェクトを推進する取組。

取組の詳細

① 少人数で運搬が可能となる軽くて丈夫で安価な箱罠を製作し、捕獲実績を上げやすくした。また、振動センサーを製作し、LINEが来るようにするなど、箱罠をIoT化し、見回り回数の削減と捕獲後の処理の迅速化を可能にした。
② イノシカハンターズを中心として、地域の猟友会、企業、行政と協働体制のもと、イノシカハンターズと企業は、箱罠とセンサー製作を、猟友会は狩猟に関する知識や技術を、行政は狩猟免許取得助成を行う狩猟者育成システムが構築できた。
③ 安心・安全に狩猟を行えるシステムがあることを地域の方に周知し、狩猟者を育成してパートナーを増やすことで、課題解決に取り組んでいる。また、近隣地域にある熊本県立高校とも連携し、捕獲した鳥獣の肉の活用に高校生のアイディアや技術を生かす取り組みを行っている。

取組のアピールポイント・特徴・取組の効果

① 高校3年生の生徒がこれまで習得した技術や知識を活用して、地域の方と触れ合い製作した製品で、喜んでもらえる達成感と充実感を覚え、新たな挑戦を始めるモチベーションとなっている。
② 課題に取り組むことはSDGsの目標達成の1つである「17協力者を増やす」につながり、2050年 問題にある地球温暖化問題と少子高齢化問題の対策の一つとなる。地球温暖化により冬を過ぎても個体数が減少しないで、田畑を荒らすなどの問題が増えて駆除する必要性が増した。狩猟者人口を増やすためには、軽量化した箱罠を製作することで容易に狩猟が出来る環境を提供する必要性が増した。そこで2030年までに以上の課題解決する道として、高校生が主体となって取り組んでいることを発信することで、パートナーも増えている。

企業・団体の紹介

熊本県立水俣高等学校

・水俣市内の2つの県立高校(水俣高校・水俣工業高校)の再編・統合により平成24年4月に開校。
・全日制課程に普通科、商業科、機械科、電気建築システム科を設置、定時制課程に商業科を設置。
・機械科3年生の1年間で学ぶ課題研究は、自ら課題を設定してグループで課題に取り組み課題製作や発表を行う。その過程で仲間と協力する力や、自分の意見を発表したり、議論する力、製作に必要な技術も習得。今年度は、水俣の鳥獣被害対策の箱罠システムの開発、水俣湾探索のためのロボット開発等、オリジナリティに富んだものづくりに取り組んでいる。

所在地
〒867-0063
熊本県水俣市洗切町11番1号

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