地域とともに育てる未来の担い手プロジェクト
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平成30年度
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地域とともに育てる未来の担い手プロジェクトとは
市、地元経済団体、事業主団体、農業高校が一体となって、地元産品を使った商品開発・販売、市のイベント参加などの活動を通じて、地域活性化と地域が連携して「農」と「食」のスペシャリストを育成する取組。
取組の詳細
① 環境工学科では、技能検定(造園職種)の課題を活用し、愛媛県造園緑化事業協同組合の協力のもと、技術・技能を習得している。
3年生時には、この技術・技能を活かして十坪の庭園を施工している。設計から生徒たちの手で進め、高校生の自由な発想を実現するために愛媛県造園緑化事業協同組合の協力のもと県内各地の造園業者の指導により、高度な技術・技能を身につけることができている。
庭園内の工種には、本来は石積には向かないとされている地元名産である伊予青石を使用し、近隣の神社から切り出した竹を用いて多様な竹垣の作製、洗い出し舗装や乱張り等、地場産品を使用しながら高度な技術を要するものもやり遂げられ、見応えのある庭園の完成に繋がった。
② 食農科学科では、廃棄野菜の有効利用に向けた研究を行っている。トマトを練り込む製麺方法を確立させ、中学生に向けた製麺体験学習プログラムとして実施、食品製造の技能を身につけ、平成28 年、石鎚山サービスエリアとの共同開発で「西条トマトたっぷりラーメン」の商品化を実現した。以降毎年、地域資源を活かした食品開発研究及び商品化を実施しており、地域や県内外からの好評を得ている。また、サラダ菜「うまいぞ菜」(平成19 年商品登録)を水耕方式で栽培しており、昨年「えひめGAP(農産物等の認証制度)」に申請し認可された。その西農高産「うまいぞ菜」を使用した食品開発にも取り組んでいる。
取組のアピールポイント・特徴・取組の効果
① 環境工学科では、愛媛県造園緑化事業協同組合の協力のもと、3年間の長期的なスパンで段階的に造園技術・技能を身に付け、より高い技術と表現力で庭園施工を行うことができている。
県内の造園業の方々とのふれあいを通し、造園業の魅力を学生たちが知ることができている。職業観などの人材育成効果につながり、造園業への就職者も増加している。
施工した庭園の展示では多くの来場者と施工した高校生が生の声やアンケートなどを通じて接することができ、地域の方々の庭園緑化と造園技術・技能への興味を引き上げられている。
② 食農科学科による石鎚山サービスエリアとの産学連携活動では、地域資源を活用し、新たな地域ブランド発信のコンテンツとして重要な役割を担っている。地域企業との連携を強化することにより、新たな地域の魅力発見や発信に向けた研究を生徒が主体的に行うことできる。また、研究成果を見える形で実現できる環境があることで、生徒の意欲向上につながっている。
企業・団体の紹介
愛媛県立西条農業高等学校
「環境工学科」、「食農科学科」、「生活デザイン科」の3学科で構成される農業高校。
環境工学科環境科学コースでは、社会で活躍することのできる実務的な技能を身に付けるため、地元の業界団体等との連携を深く行っている。
「食農科学科」では、「食」と「農」のスペシャリストを育成する取組の一つとして、地域企業と連携した商品開発を行っている。特に平成28年度から石鎚山サービスエリアと連携し、3年連続商品化を実現している。
- 所在地
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〒793-0035
愛媛県西条市福武甲2093番地 - URL
- https://ehm-saijo-ah.esnet.ed.jp/
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