信州 匠の時計修理士検定
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平成29年度上半期
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信州 匠の時計修理士検定とは
○機械式腕時計の修理技能者が激減するなか、独自に技能評価試験等を実施し、高度な修理技能者を育成する取組。
◆クオーツ時計の登場により機械式腕時計の修理技能者が激減するなか、独自の実施規程と技能評価基準を策定し、平成16年度から技能評価試験を実施。また、現役の高度熟練技能者を講師に、技術養成講座を開催し、即戦力となる技能者を育成する等、技術・技能の継承を図る取組として評価された。
◆同組合は、組合オリジナルの機械式腕時計「TAKUMiSM Shinshu(タクミズム信州)」を製造販売。「信州 匠の時計修理士」の1級技能者が精度調整し組み立てている。
取組の詳細
① 時計修理技能技術養成講座の開催
講師に製造メーカーから技能五輪全国大会の経験者など、現役の高度熟練技能者を招き、修理現場で即戦力となる技能者を育成する。
ア 毎年、5月~9月の間に月1~2回を目安に開催、A級・1級・2級・3級のコースに分け養成講座を開催
イ 年1回、「信州の匠時計修理士」の認定に向けた学科試験準備講座、実技模擬試験講座の開催
ウ 平成16~28年度実施状況
受講者数(累計)
A級 29名 1級 85名 2級 140名 3級 148名 合計 402名
②「信州 匠の時計修理士」長野県認定技能評価試験の実施
実技試験:性能、機能、分解掃除、修理、ケースバンド修理、治工具製作、治工具整備、学科試験:安全、環境、知識
ア 毎年1回開催
イ 平成28年度実施状況
・平成28年11月8日(土) 茅野高等職業訓練校にて実施
・受験者数 24人
・合格者数 15人
取組のアピールポイント・特徴・取組の効果
1 信州 匠の時計修理士認定状況
243名(特級13人、A級24人、1級36人、2級68人、3級102人)
認定を受けた修理士は、信州のみならず、関東地域や九州においても活躍しており、まさに全国区の資格へと成長を続けてる。
修理士が活躍している都県:長野県、栃木県、埼玉県、山梨県、東京都、愛知県、三重県、福岡県
認定を受けたことにより、
・特級取得後、時計修理士として独立することができた。
・認定証書を店頭に表示することにより、店の信用度が上がった。
・お客様への時計の説明をより詳しく出来るようになり、喜んでもらえる。
等、の声が寄せられており、時計の専門店として差別化が図れるなどの効果を上げている。
2 機械式腕時計「TAKUMiSM Shinshu(タクミズム信州)」の製造販売
この講習会で修得した技能を活用し、時計店自らが付加価値を高めた腕時計を製造販売しようと話が持ち上がり、使い手の大切な歴史を子供へ孫へと伝えていけるように、自分たちの手で修理・調節し、使い手と供に一つの時計を守っていける腕時計が欲しいという思いで、平成18年に組合オリジナルブランドとして立ち上げた。
時計は、「信州 匠の時計修理士」にちなみ、「TAKUMiSM Shinshu」と名付け、ムーブメント(駆動装置)は信州匠の時計修理士1級技能者の手により、一つ一つ日差+15秒~-10秒に精度調整し組立てている。
3 組合の活性化
この取り組みを始めたことにより、これまで経験したことの無い事柄が次々と生じ、大変な毎日でしたが、人と人とのつながりが広がり、組合員の意見交換の活発化や組合員の減少に歯止めが掛かるなど、組合の活性化にもつながるうれしい結果となりました。
企業・団体の紹介
長野県時計宝飾眼鏡商業協同組合
<事業内容>
・時計、宝飾品、眼鏡の販売及びアフターサービスに関する事業 ・時計、宝飾品、眼鏡のお客様への情報提供に関する事業 ・時計、宝飾品、眼鏡の技術技能向上に関する事業 <構成員>66店
- 所在地
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〒391-0001
長野県茅野市ちの7017
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