入職促進
ガイドブック

平成28年度

建設業

電気工事

電気工事

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快適な暮らしと安全を守る
電気工事の仕事

新築の大型建造物から一般家庭の隅々まで生活に欠くことのできない電気工事の仕事。大都市圏からは遠く離れている島根県に若い技能者を全社を挙げて育成し全国の建設業界・電気工事業界から注目を集めている会社がある。その若手技能者たちに仕事について語ってもらった。

技能者の紹介

技能者の紹介

島根電工株式会社
松江営業所
工務部

野津のつ 宏太こうたさん

(20歳)入社2年目

島根電工株式会社 松江営業所 工務部 野津宏太(のつ こうた)さん

出合い

出合い

電気の仕事を目指し
研修で深まった同期の仲間との絆

僕は工業高校の電気科で学んでいて、実習などで電気の楽しさやおもしろさを知ってから、電気関係の仕事をしたいと考えるようになりました。自分で電気の配線をしたり、スイッチで点灯したり、そういうものをつくる仕事、手や身体を動かす仕事に惹かれていたんです。そんな思いから高校時代に第二種電気工事士の勉強をして資格を取ることができました。

島根電工(株)は地元でTVのCMをやっていましたし、以前からよく知っていました。だから、入社が決まった時は本当にうれしかったですね。会社に入社すると、まず泊りがけで20日間の研修がありました。この研修は高卒の人も大卒の人もみんな一緒です。同期は30人くらいですが、最初は知らない人ばかりで、うちとけられるのかとても不安でした。でも、実際には昼も夜も一緒に活動して、同じ時間を過ごすうちに普通の同期として以上に、大切な仲間として絆が深まった気がします。

野津さんの1日のスケジュール

進化

進化

1年目は飛べないハードルも
2年目は越えられる高さに

現在、僕が作業している現場では先輩社員と二人で新築マンションの各住宅内の電気配線、器具の取り付けなどをやっています。入社して2年になりますが、1年目はとにかく覚えることばかり。とくに最初の頃は慣れないことが多くて大変でした。朝が早く、学生時代とはまったく違う生活リズムだったこともあります。覚えるだけで気疲れしてしまい、夜はすぐに寝てしまうこともよくありました。

電気工事用の工具が入った腰につける「腰道具」は時によっては2~3kgの重さになりますが、今はもうすっかり身体になじんでいます。まだまだ先輩の仕事を手伝う立場ですが、それでも配線や器具の取り付けなどを任されるようになりました。やっと少しは仕事ができるようになってきたなと思うのは本当にここ最近ですね。最初の頃はコンセントやスイッチを一つ取り付けるのもすごく遅かったんです。でも最近は一つ一つにかかる時間が短縮され、全体の作業も早くなりました。

進化

挑戦

挑戦

目標は技能コンクール
県大会・中国大会に出場して全国大会へ

この会社では技術レベルの向上を目指すために、社内技能コンクールを開催しています。僕はまだ一度も参加したことがないんですが、ほとんどの技能者が技能コンクールを目指しています。僕もやはり挑戦して、県大会や中国大会を勝ち抜きたいと思っています。技能五輪で優秀な成績を収めた先輩や電気工事技能コンクールの県大会、中国大会を勝ち進み、全国大会で優勝した先輩もいます。もっと先のことはまだ分かりませんが、今はそれを目標にして仕事をしながら勉強を続けています。

先輩から後輩へ

後輩に教えることが自分自身の成長にもつながっている

後輩に教えることが自分自身の成長にもつながっている

この会社はとにかく「社員を育てる」会社です。まず、入社直後の新人研修を始め、入社して1年から3年までの間に10回もの研修があります。また資格取得はもちろん、技能コンクールもレベルアップのためのもの。県や地方大会出場には、社内を勝ち抜く必要があるのですが、実はこの社内予選が一番厳しく、僕も2回挑戦して勝ち抜けていません。

さらに、BB(ビッグブラザー)制度があり、先輩社員が半年間新人社員をサポート。僕も野津くんも同じベテランの先輩に教えてもらいました。ここでは先輩が後輩を育てる伝統があるんです。自分も後輩に仕事を教える時はきちんとしなければと思います。野津くんはやる気がありがんばっています。僕もがんばろうと思いますね。

松江営業所 工務部 班長 日野有磨(ひの ゆうま)さん

日野ひの 有磨ゆうまさん(23歳)

松江営業所 工務部 班長
入社4年目

島根電工株式会社

代表取締役社長 荒木荒恭(あらき きょうじ)さん

代表取締役社長

荒木あらき 荒恭きょうじさん

現在、月・水・金の週3回がノー残業デーです。社内行事も多く、社員で一緒に楽しむことを常に考えています。社員が満足し、楽しく仕事をしなければ、お客様を満足させ、感動させることはできません。島根は人口69万人ですが、それでも受注は増えています。この業者はよい、と思う決め手は工事以上に社員の対応。だから社員を一番大切にする経営をしています。

〒690-0842 島根県松江市東本町5-63
TEL:0852-26-2833
http://www.sdgr.co.jp/

1956年に創業。島根県内や中国地方で電気・通信・給排水衛生・空調などの各種設備工事を行う。とくに一般家庭を対象に「住まいのおたすけ隊」という名で立ち上げた小口工事・提案工事事業が好調で、全国的なフランチャイズも展開。現在50社近くにのぼる。島根県と周辺地域ではTVCMでおなじみで、社長の荒木恭司さんは工事事業をお客様に喜んでいただくサービス業と位置付け、公共事業や大型工事頼みだった建設業界に新風を吹き込んでいる。研修を中心とした社員の育成システムをはじめ、働き方の改革や数多くの施策を実現。全国から多くの講演依頼が来るほか、著書も話題になっている。

島根電工株式会社

※ 所属・役職・年齢・入社年数は取材当時のものです。