入職促進
ガイドブック

平成29年度

製造業

電気機器組立て/プリント配線板製造

電気機器組立て/プリント配線板製造

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電子部品を繋(つな)ぐプリント配線板には目に見えない技術がつまっている

プリント配線板は、あらゆる電子機器に必ず使用される主要部品の一つ。個々の部品を接続し、電子機器のハードウェアを構成する重要な役割を果たします。医療関連機器や精密機械などの内部に組み込まれることで、あらゆる産業や、人々の暮らしを見えないところで支えています。

技能者の紹介

技能者の紹介

ライオンパワー株式会社
モデルライン事業課

山本やまもと 陽菜ひなさん

(19歳)入社1年目

ライオンパワー株式会社 モデルライン事業課 山本陽菜(やまもと ひな)さん

入社したきっかけ

入社した
きっかけ

インターンシップを通して、
未経験だったものづくりの世界へ。

私の通っていた高校は商業科でした。はじめのうちは、特にものづくりに興味があったわけではなく、当時は事務系の仕事に就こうと漠然と考えていました。この道に進むきっかけになったのは、高校2年生の時、ライオンパワーのインターンシップに応募し、これまで経験したことのない基板製作の仕事を実際に体験したことでした。基板製作とは、プリント配線板という絶縁体の基板や内部に導体の配線がされた基板に、コンデンサなどの電子部品をハンダ付けし、電気を流して機能する基板をつくる仕事です。自分が製作したものが、重要な部品として身近な電子機器に組み込まれること、また、技術的な知識や経験のない自分でも、ものづくりに携われることなど、インターンシップを通じて、基板製作の面白さを実感しました。

山本さんの1日のスケジュール

わたしの仕事

わたしの
仕事

ものづくりに携わる
責任とやりがいを感じている。

入社1年目の私が担当している仕事は、A3判くらいの大きさの基板の製造です。図面を見ながら電子部品を決められた位置に配置しながら組み立て、それぞれの部品を配線で繋ぎ終えれば、作業工程は完了です。基板自体は、電子機器の内部に組み込まれるもので、私自身、最初は、完成形がイメージしにくく苦労もしました。商業科の出身で、専門的なスキルがないことに不安もありました。けれど、実際に働き始めると、勉強できる機会がたくさんあることがわかり安心しました。ハンダ付けなどの技能は、先輩に指導してもらいながら、現場で何度も繰り返し実践を積むことができます。また、配線に関する専門知識については、週に一度の勉強会で学ぶこともできます。今では少しずつ仕事に慣れてきましたが、初めて自分が担当した部品が出荷された時は、ドキドキしたのを覚えています。自分のつくったものが、完成品に組み込まれたのちに、製品を使うお客様のもとに届けられるということに、責任とやりがいを感じますね。

わたしの仕事

今後の目標

今後の目標

腕を磨き、早く自信を持って
製品を送り出したい。

今、私が心がけていることは、ミスをなるべく減らして、二度手間を防ぐことです。先輩は1日1個以上を目安にスピーディーに製品を組み立てていますが、私は、まだそのレベルには届きません。今は間違えないように、図面とにらめっこしながら配線をしています。同じ製品、同じ図面、同じ基板をつくるだけであれば、スピーディーにできますが、当社には新しい仕事が次々に入ってきます。つくる製品が変わるたびに、新たに覚えることも増えていきます。一度覚えた図面は、すらすら読み解くことができますが、新しい図面は、読み解くのに時間がかかることもしばしば。だから今は、毎回、毎回、勉強の繰り返しです。先輩からは、「図面から回路を読み取ることができれば、どんな組立てでも心配なくできるようになる」と言われています。考えてわからないことは、先輩にアドバイスを受け、メモに残し、自分のものにしています。
少しでも早く腕を磨いて、自信を持って製品を送り出せるようになりたいですね。

今後の目標

先輩からの
メッセージ

先輩たちがみんな
後輩の成長を助けてくれる。

新入社員は、どうしても遠慮をしてしまい、わからないことがあっても質問をためらいがちです。最初は、わからなくて当たり前。気兼ねなく、なんでも質問してほしいと思っています。私自身もいろいろな失敗がありますから、そういう経験はきちんと話すことにしています。周囲の人たちも、そういう私の指導を助けてくれています。

当社の社員はみんな、ものづくりに対して責任感や使命感を持っています。同様に未来のものづくりの担い手となる後輩の育成、人づくりに一丸となって取り組んでいます。後輩には仕事に対する責任と、やりがいを伝えていきたいです。安心して、なんでも先輩社員に相談してくださいね。

モデルライン事業課 石橋真子さん

石橋 真子さん(30歳)

モデルライン事業課
入社10年目

ライオンパワー株式会社

代表取締役 高瀬敬士朗さん

代表取締役

高瀬 敬士朗さん(47歳)

お客様や社員と接するときの基本として、常にフェアな関係であることを心がけています。そのため、仕事においては、結果だけでなく、「人間性」も重視しています。会社経営においては、「白黒だけで物事を割り切らないこと」も大切にしています。

また、社員が成長し続けるためには、経営者の想いに共感するだけでなく、社外からも刺激を受けることが重要です。その刺激を柔軟に受け止め、正しく反応できることは、大事な能力だと考えています。

〒923-0972 石川県小松市月津町ツ-5
TEL 0761-44-5411
http://www.lionpower.co.jp

1973年の創業時から、“技術を楽しむ会社”を掲げてきたライオンパワー。1985年には、自社の「研究開発室」を立ち上げ、最先端の技術開発に積極的に取り組んできました。これまでに取得した特許件数は30件以上。設立当初から行うプリント基板の設計・製造をはじめ、着実に事業を拡大してきました。今では医療関連機器、工業自動化システムなど幅広い分野に進出しています。

ライオンパワー株式会社

※ 所属・役職・年齢・入社年数は取材当時のものです。