平成30年度
建設業
建築板金
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金属板を加工して
建物に強さと美しさを与える
金属を曲げたり延ばしたりして建物に取り付けるには、その金属の特性に精通した知識・技能が必要です。建築板金技能士は、高度な知識と繊細なセンスで建物に耐久性を与え、美観を整えています。
技能者の紹介
技能者の紹介
株式会社虹建(こうけん)
伊藤 涼さん
(27歳)入社2年目
入社したきっかけ
入社した
きっかけ
社長からの熱心な誘いを受けて
やってみようと思った
もともと空調設備の会社で働いていたのですが、地元の祭りが縁で、今の社長と知り合いになりました。自分が神輿(みこし)を組み立てる作業をしている様子を見た社長から、「建築板金の仕事をしてみないか」と声をかけられ、その後も熱心な誘いを受けて、仕事内容の話を聞いているうちに、やってみたいと思うようになりました。
私の仕事
私の仕事
自分が関わった製品を見つけると
仕事のやりがいを感じる
最初、金切りばさみで金属の板を切る前に、紙やビニールを切って練習をしたのですが、まっすぐに切ることができなくて苦労しました。その後、親方について一緒に現場をまわりながら、少しずつ仕事を覚えていきました。最も印象に残っているのは、神奈川県にある体育館の屋根を葺(ふ)いたときのことです。銅の薄板を1枚1枚、指紋を付けないようにして、かなり苦労して貼ったのですが、ピカピカに光る赤銅色の屋根が完成した時には、ものすごく感動しました。
今後の目標
今後の目標
どんな現場でも
自分に任せてもらえるようになりたい
自分は今年、1級建築板金技能士に合格しました。まだ2年目ですが、前の仕事での経験年数があったので、2級を受けずにいきなり1級を受けました。学科も実技も、これまでにないくらい勉強した結果、1回で合格することができて、とてもうれしかったです。
今後は、これまでのように親方に頼らないで、どんな現場でも自分に任せてもらえるようになれたらいいと思います。
先輩からの
メッセージ
自分で努力して覚えることを楽しみと感じてほしい
私の場合、この仕事を始める前は、ものづくりが好きだったので大工をやっていました。縁があって、この会社で働くことになったのですが、建築板金の仕事は、当時やっていた大工仕事より変化があるように思います。現場ごとに頭を使ってやり方を考える必要があるので、仕事が楽しくて、家に帰ってもつい仕事の事を考えてしまいます。どう工夫すればうまくいくかを考えると日々の充実感も湧き、やる気も出てきます。
この仕事に就こうとする人たちには、建築板金のおもしろさをわかってもらえたらと思っています。
後輩の指導に関しては、1回教えてみて、様子を見るようにしています。ただし、一人一人タイプが違いますので、同じ教え方をすればいいというものではありません。私たちの仕事は、職人自身が考えなければならない部分が大きいので、自分で努力して覚えてもらう。それ自体を楽しみと感じてくれたらいいと思います。
株式会社虹建(こうけん)
建築板金は現場ごとに違うおもしろさがある
当社は、建造物の屋根・外壁・雨樋・水回りなど、金属鋼板を切断加工や曲げ加工により成形し、取り付ける工事を行っています。対象が多種多様であるため、使う道具や材料も多種多様。状態に合わせた工法も数多くあり、まさに職人とよばれるに相応しい仕事といえます。毎回、違う現場に行って、それぞれの建物に応じた工夫をすることに、この仕事のおもしろさがあります。そして、当社の社名は、職人さんのそれぞれの色がでるという意味で、虹になぞらえ「虹建(こうけん)」と名付けています。
また、当社では建築板金の仕事に興味を持ってもらう活動や、初心者の方にも仕事の内容がわかりやすいようにOJT、OFF-JTといったプログラムを活用し、人材育成に力を入れています。働きやすい職場、質の高い職人の育成、技術をいかにお客様に提供できるかといったことが日々の課題です。それぞれの強みを生かし、鍛錬を積みながらより良い建築物を残していきたいと思います。
〒278-0043 千葉県野田市清水264-17
TEL:04-7197-7367
http://www.kouken7.com
虹建は、千葉県野田市を拠点に屋根板金工事・金物取付の工事を請け負う会社です。板金工事は関東圏内全域、金物工事は全国で活躍しています。業界経験が豊富な職人で構成されていますが、設立はまだ若く、今後は若手の職人を育成して、成長拡大を目指しています。
※ 所属・役職・年齢・入社年数は取材当時のものです。