平成30年度
建設業
広告美術仕上げ
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美しい看板で店舗の魅力をアピール
建物に取り付けられ、町の景観を形成する看板は、店舗の宣伝になくてはならないものです。店舗ごとに形やデザインの異なる一品ものの看板は、広告美術仕上げ技能士の技によって美しく作られています。
技能者の紹介
技能者の紹介
株式会社クリエイティブダイワ
鈴木 大介さん
(30歳)入社2年目
入社したきっかけ
入社した
きっかけ
工場を見学して
広告看板作りに興味をもった
もとは相馬市の会社で働いていたのですが、結婚して妻の実家である郡山市に引っ越すことになりました。そこで、できれば、ものづくりのできる会社で仕事をしたいと思って探していたところ、この会社のことを知りました。工場を見学させてもらい、自分が知っている店舗の看板を作る仕事に興味がわき、入社を決めました。
私の仕事
私の仕事
自分が設置した看板を見ると
いつでもうれしい
入社後は、どの仕事も大変難しいことを痛感しました。例えば、粘着シートをカットして板に貼り付ける作業などは、空気が入らないようにきれいに貼ることが意外に難しいのです。それでも、一つ一つ先輩に教わりながら仕事を覚えてきました。出来上がった看板の設置にも行きます。高所作業車に乗って設置作業を行うのは初めての経験でしたが、ふだん味わえない緊張感があり楽しいと感じました。町の中を車で走っていて、自分が設置した看板を見るのは、いつでもうれしいものです。
今後の目標
今後の目標
塗装の技能を身に付けて
塗装を任されるようになりたい
まだ1年あまりですが、先輩から道具の使い方などを学んで、近いうちに2級の技能検定を受けたいと思っています。また、今年から塗装の技能を身に付けるために、会社から週1日、認定職業訓練校に通わせてもらっています。現在、塗装作業を担当しているのが工場長だけなので、自分が塗装の技能を身につけて、工場長から塗装を任せてもらえるようになりたいと思っています。
先輩からの
メッセージ
オンリーワンの看板作りは
変化を求める人に向いている
広告看板は一つ一つ違うので、同じ物を再び作るということがない仕事です。ですから、ある一つの技能を習得すれば作れるというものではありません。そこで、新しく看板を作る時には、過去の看板製作で経験したことの中から、自分でどんな方法を使ったらいいか考えて、それを応用していく力が必要となります。つねに手探りの部分があり、しかもその方法が正解とは限りません。
そういう点で、私が後輩から何か質問された時には、「こうしたらいいよ」と答えられればいいのですが、自分がやってきたことをただ伝えることしかできません。そこが、教える側にとって苦しいところであり、若い人の悩みでもあります。ただし、見方を変えれば、自分で考えた末に、より良い方法を導き出していくという点に、ものづくりのおもしろさがあります。仕事に変化を求める人にとっては、毎回いろんなことができる看板作りは、とても向いている仕事だと思います。
株式会社クリエイティブダイワ
変化への対応と変化を自らつくり出す気持ちが大切
当社の創業時は下請けの仕事が中心だったのですが、十数年前から営業力を強化し、今では7~8割がお客様との直接取引となっています。その結果、社員の技能教育に力を入れられるようになるとともに、被災地福島の子どもたちを対象とした社会貢献活動もできるようになりました。
技能教育に関しては、社員の国家資格取得を会社が全面的にサポートするとともに、競技会への参加なども後押ししています。その結果、当社社員が第29回技能グランプリ「ペイント仕上げ広告美術」職種で優勝して厚生労働大臣賞をいただくなど、数々の好成績を残しています。最近は、社員に職業訓練指導員の資格も取ってもらうようにしています。
看板作りの仕事は、1件1件が単品で、設置する場所によっても作り方は変わってきます。「ものづくり」の会社として、今までの技能の伝承も大切ですが、新しい取組へのチャレンジが重要です。そういった面で、変化への対応と変化を自らつくり出す気持ちをもった人材を求めています。
〒963-0725
福島県郡山市田村町金屋字下夕河原6
TEL:024-944-0088
http://www.c-daiwa.co.jp
クリエイティブダイワは、郡山市を拠点に、全国に店舗展開している企業から老舗店舗、旅館、個人病院など、様々な看板設計・製作・施工・メンテナンス・アフターサービスまで、一貫したサービスを提供しています。確かな技術と徹底した安全管理で、大手企業からの信頼を得ています。
※ 所属・役職・年齢・入社年数は取材当時のものです。