平成30年度
建設業
タイル張り
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タイル張りの確かな技術で
建物を美しく飾る
建物の床や壁を美しく飾っているタイル。地震や風雨ではがれてはならないだけでなく、人の目を楽しませる仕上がりの良さが求められます。それらは、確かな技能を持ったタイル張り技能士が匠の技を発揮して作り上げています。
技能者の紹介
技能者の紹介
ハシモ株式会社
渡邉 雄也さん
(25歳)入社8年目
入社したきっかけ
入社した
きっかけ
会社見学をして
タイル張りの仕事に興味を持った
自分は体を動かす仕事がしたかったので、就職活動の際、職人の仕事がないか探しました。すると、先生からこの会社を紹介され、夏休みに会社見学をした時に、美しいタイルの仕上がりを見たことでタイル張りの仕事に興味を持ち、入社することに決めました。
私の仕事
私の仕事
建物がきれいに仕上がると
達成感がある
建築現場に行って、床や壁にタイルを張るのが私の仕事です。入社して初めて現場に出た時は、足場の上での高所作業にとても緊張したのを覚えています。この仕事は、現場ごとに使うタイルや張り方が変わりますので、今でもまだ経験していないことや覚えなければならない事がたくさんあります。一方で、いつも新しい現場にチャレンジできることは、楽しいことでもあります。建物が完成したとき、「きれいな仕上がりになったな」という達成感があり、また、自分が関わった建物が形として世の中に残っていくことにやりがいを感じます。
今後の目標
今後の目標
どんなタイル、どんな張り方でも
できるようになりたい
私は2年前に1級の技能士に合格しました。そのことは、自分がステップアップしていることが確認できてうれしいのですが、逆にプレッシャーにもなりました。それは、「1級を持っているのだから何でもできる人だ」と周囲に思われてしまうからです。
これからもっと努力と経験を積んで、どんなタイル、どんな張り方でもできるようになることが、今の目標です。
先輩からの
メッセージ
一度身に付けた技能はどこでも通用する
私はタイル職人として23年間働き、施工管理を経て、教育指導係を14年続けています。教育指導係は私だけで、新入社員に対して社会人としてのマナーはもちろん、タイルや道具の種類や使い方などの基礎的なことから始め、2級技能士の資格が取れるまで教えます。
タイル職人として着実に成長している後輩を見ると、指導をしてきた者としてはうれしくなります。4年前、愛知県で開かれた技能五輪で、当社の渡邉雄也が金メダルを獲得した時は、感無量でした。渡邉が金メダルを受賞したことによって、会社全体が活気づき、ほかの若手社員たちのやる気にもつながりました。今年も渡邉の後輩たちが技能五輪のメダルを目指して努力しています。
一度身に付けた技能は、どこでも通用します。だれもその人の技能を奪うことはできません。それが職人の強みです。ですから、職人を目指す人は、多少時間がかかってもあきらめずに技能を磨いてほしいと思います。
ハシモ株式会社
若い人の努力が報われるよう
熱意を持って職人を育てる
当社は、タイル工事と石工事の職人が集まる技能者集団です。職人の8割以上が1級技能士を持ち、一戸建てから高層ビルまで、様々な現場で活躍しています。
新入社員の育成は、他社では、訓練校のような施設に預けることが多いのですが、当社では、先輩社員が独自に技能教育を行っています。そうした中、当社の若手社員が4年連続で技能五輪のメダルを獲得しており、建築業界から高い評価を得ております。また、つねに競争意識を高めて技能の向上を図るために、2001年から毎年、完成した現場の仕上がり具合を審査して、タイル部門、石部門の最優秀者を表彰し、報奨金を授与しています。
職人の仕事の素晴らしい点は、困難を乗り越えた先に、何事にも代え難い達成感が得られることです。これまでの経験から、学生時代にスポーツをやっていて体を動かすことが好きな人や、困難を乗り越えた経験のある人などが、職人の仕事に向いていると感じています。当社はこれからも、若い人の努力が報われるよう、熱意を持って職人を育てていきます。
【本社】
〒324-0012 栃木県大田原市南金丸2000
TEL:0287-24-0010
【東京営業所】
東京都北区赤羽台3-2-20 高尾ビル1F
【東北営業所】
宮城県仙台市青葉区愛子東1-15-24
http://www.hasimo.co.jp
2018年に60周年を迎えたハシモ株式会社は、タイル・石工事分野で業界をリードする老舗企業です。徹底した品質管理のもと、タイル張り技能検定1級の誇りと技術を持った技能士が、バリエーション豊かなタイル素材や様々な張りパターンを提案し、美しく、剥離・剥落の一切ない製品を提供しています。
※ 所属・役職・年齢・入社年数は取材当時のものです。