入職促進
ガイドブック

令和3年度

建設業

樹脂接着剤注入施工

樹脂接着剤注入施工

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10年、20年先の未来を見据えて、
安心できる建物へと修復していく

「樹脂接着剤注入施工」とは、建物の修繕方法のひとつです。地震などの天災や経年劣化により、建物の外壁や屋上、ベランダにひび割れやはがれが発生した箇所を専用の樹脂接着剤を用いて修復し、強度を高め、10年先、20年先、人々が安心して建物を利用できるようにする仕事です。

技能者の紹介

技能者の紹介

株式会社 大阪防水工業所

西田 直矢さん

28歳 入社10年目

株式会社 大阪防水工業所 西田直矢さん

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入社したきっかけ

入社した
きっかけ

デスクワークよりも、
身体を動かして働きたい

学生時代は、サッカー部で練習漬けの毎日。身体を動かすのが好きだったことから、「就職するならデスクワークよりも外で体を動かす方が性に合いそう」、と漠然と思っていました。高校卒業後の進路を考え始める時期になり、「子どものときから建物に興味があったこと」を思い出したのです。そびえ立つマンションやビルを見上げて、「この建物は、どんな風につくられているんだろう?」と子供の時に疑問を持っていたのです。建築関係なら身体を動かす仕事だから、自分にも合いそう。そうして調べるうちに出会ったのが、大阪防水工業所。防水工事? 建築修繕? 大工やとび職、内装系などの仕事はなんとなく想像はできましたが、防水工事にはまったく馴染みがなく、自分にはチンプンカンプンだったことを覚えています。それから、縁あって入社を決めたのですが、工業高校ではなく普通科の高校を卒業した自分にこの仕事が務まるのか、不安ではありました。それでも、「防水とは何か」という基本的なことから、ていねいに教えてくれる先輩たちに囲まれて、少しずつですが仕事を覚えていくことができました。

株式会社 大阪防水工業所で取得を目指せる主な資格

私の仕事

私の仕事

建物がある限り、
修繕の仕事はなくなりません

私たちの仕事は、主に建物の修繕工事になります。「大阪防水工業所」という社名にある通り、屋上や室内、ベランダの漏水などを食い止める防水工事をはじめ、外壁などの剥がれや亀裂を修繕する下地補修工事、駐車場や駐輪場などの改修工事など、手がける工事はさまざまです。例えば、外壁にひび割れが入った場合、放置しておくと雨水などが入り込み、コンクリートの内部にある鉄筋の発錆など、不具合の原因になります。最悪の場合、コンクリートの剥落など、建物の重大な事故にも繋がってしまう。そうならないように、下地補修からプライマー塗装、樹脂接着剤の注入、トップコートの吹き付けをすることで建物を守っているのです。どんな建物も、年月が経つと劣化しますし、地震の多い日本ではひびなどが入りやすいのが現状です。だからこそ、建物がある限り必要とされるのが私たちの技能。樹脂の扱い方や配合の仕方など、最初は覚えることがたくさんあり、何度も失敗を経験しましたが、手を動かしながら覚えていくのが大阪防水工業所流ですかね。家に帰って施工の練習をするぐらい、いまではこの仕事にのめり込んでいる自分がいます。

今後の目標

今後の目標

新たな資格取得を目標に、
防水・修繕の技能を極めていく

仕事のことは、先輩たちによく相談します。一番心に残っているのは、施工が思い通りにいかなかったときの先輩の言葉。「頭の中でイメージしてから実践してみたら絶対変わるよ。もし、それでダメだったとしても、あとは俺が面倒をみるから、安心してやってみな」。優しいアドバイスをもらえたことで肩の力が抜け、思い通りに工事を進めることができました。心強い先輩たちがそばにいてくれるので、技能を磨きながら思い切って仕事に励むことができています。防水や修繕のことなど何もわからなかった自分ですが経験を重ね、入社から10年が経ちました。次の目標は、建築士の資格を取得すること。現場全体を俯瞰(ふかん)して見られるように、また、大規模修繕工事の責任者として立ち回れるように、成長していけると嬉しいですね。あ!そうそう、自分の子供が物心つく年頃になってきたので、お父さんが直した建物を自慢するのも夢ですかね。それぐらい誇らしいんですよ、うちの仕事は(笑)。

この仕事の魅力

先輩からの
メッセージ

「感じる」仕事は、
きっと、あなたの財産になる

30年以上、この仕事に携わっていますが、いまでも忘れられない言葉があります。それは入社して間もない私がはじめて修繕工事に携わったときのこと。現場での作業を終え、会社に戻ると当時の専務が私に言いました、「何か、感じたか?」と。無事に作業を終えられたこと、お客様から感謝いただいたことから、とても満足していた私は、「はい!感じました!」と答えました。すると専務が、「なら、ええやん!お前が何か感じたならオッケイや!」とおっしゃったのです。実はその現場はあまり儲けにならない仕事でしたが、お金ウンヌンよりも社員の喜びを大切にしてくれたのです。その出来事が今でも私が大切にする「仕事をすることの喜び」へと繋がっています。数年後、私も後輩を指導する立場になり、現在に至るまで大切にしているのは、とにかく若手にどんどん仕事を任せること。経験を重ねていくことで知見が広がり、それが自信に変わっていく。そうして次は、少し難易度の高い現場を任せてみる。自ら壁を乗り越えて技能を磨いていく経験が、職人の世界では一番大切ですから。この仕事の面白さ、そしてプロフェッショナルを目指す喜びを、若手のみんなにも感じていただけたなら、とても嬉しく思います。

長谷川 寛さん 入社31年目

長谷川 さん

入社31年目

株式会社 大阪防水工業所

取締役 佐伯浩一さん

取締役

佐伯 浩一さん

人と人との「コミュニケーション」を大切に、若手技能者を育てていきたい

昨今は「個」が尊重される時代ではあるものの、やはり仕事はひとりではできません。当社のような防水・注入・下地補修等、いろいろな業種の工事を請け負う会社ですと、なおさら「仲間」のつながりが大切になります。一人ひとりの力を合わせてひとつの工事を完成させると、成果もその数十倍のものにすることができます。その為に重要なのは、日頃の「コミュニケーションと会話」ではないでしょうか。建設業界の就労環境は昔と比べて大きく変わりました。例えば、わからないことは先輩に相談できる、先輩はていねいにサポートする。人と人との円滑な関係を築くことが次世代の育成につながります。「積極的に興味を持ち→疑問を抱き→自ら考え→相談し→改善・提案できる」、そんな技能者を育てていけるように、みんなが尊敬と感謝を大切にする会社にしていけたらと思います。

〒570-0015
大阪府守口市梶町1-40-5
TEL:06-6903-0016
https://www.obk-wp.co.jp/

大阪防水工業所は、1965年に創業された防水工事会社。独自の防水技術を活かした工事で事業を拡大。いまでは防水工事のみならず、外壁補修や塗装、屋根工事など、さまざまな修繕を請け負っています。手掛ける物件は多岐に渡り、オフィスビルや工場、マンションをはじめ、商業施設や医療施設など、幅広い建築物の補修・改修を行っています。

株式会社 大阪防水工業所