令和3年度
建設業
熱絶縁施工
! …
熱さ・寒さをさえぎり
快適な空間をつくり出す
ビルやマンションなど建物には、断熱材をはじめとした「熱絶縁工事」が施されています。熱絶縁工事とは、建物を外気温の影響を受けにくくし、室内を一定の温度に保つ工事であり、さまざまな断熱素材や施工方法を用いて、快適な空間づくりに貢献しています。
技能者の紹介
技能者の紹介
サンエム工業 株式会社
大塚 正也さん
31歳 入社8年目
入社したきっかけ
入社した
きっかけ
稼げること、しっかり休めること、
楽しそうに働く職人に憧れたこと
高校を卒業後は、営業職として働いていました。やりがいを感じてはいたものの、もう少しプライベートに使える時間を増やしたかったこと、もっとお金を稼ぎたかったことから、転職を決意しました。次はどんな仕事に就こうか考えていたとき、思い出したのが兄の仕事でした。当時、建築現場で働く兄が断熱材の施工に携わっており、その作業を少し手伝ったことがあったのですが、現場での職人たちのカッコ良い立ち回り、楽しそうに働く姿を思い出し、漠然とした憧れを抱くようになりました。実は兄が勤めていた会社こそが、サンエム工業。仕事にも会社にも良いイメージがあったので、兄に転職の相談をしました。すると「ウチの会社に来ればいいよ」と誘われ、働くことを決めました。給与も、前職の月給の倍以上が見込めたこと、また、作業時間がきっちりと決まっていることから残業が少なく、自由な時間を持ちやすいと思えたのも、決め手になりました。それから、約8年。「現場発泡ウレタン」と呼ばれる断熱材の施工職人として、汗を流しています
私の仕事
私の仕事
ウレタンをきれいに吹付けできたときは、
思わず「よし!」と笑みが浮かびます
現場発泡ウレタンは、主に建物の内壁や天井などの断熱に使用される建築材。液状の材料を専用の吹付けガンを使用して建物に製品になるように吹いていきます。この作業は、「手元」と「吹き付け」の担当に分かれて、互いに協力し合うことが大切です。「手元」の役割は、「吹き付け」が作業しやすく立ち回ること。例えば、断熱材が付着してはいけない箇所を保護するために養生処理をしたり、材料を送るホースが「吹き付け」の邪魔にならないよう上手にさばいたり。縁の下の力持ちとなって活躍するのが、「手元」の職人になります。対して「吹き付け」は、実際に材料を吹いていく仕事です。吹付けガンのトリガーや機械を微調整しながら、断熱材を均一の厚みで吹いていく。これが、簡単そうに見えてかなり難しい作業なんです。気温、湿度、建物や機械などの状態によって、きれいに施工できるかどうかは変わるため、同じような作業をしているように見えて、実は高度なテクニックが必要です。私は「吹き付け」と「手元」、どちらの作業も担当しますが、思い通りできたときは最も嬉しい瞬間です。きれいに仕上がった壁や天井を見たときは、防護マスクの下で思わず「よし!」と笑みを浮かべています。
今後の目標
今後の目標
ミリ単位で厚みを調整できるように、
吹き付けの技能を磨きたい
入社してから最初は「手元」として働き、一通り断熱材の仕事を理解したあと、「吹き付け」になりました。「吹き付け」歴はまだ浅いので、直近の目標は、まずは一人前の職人として自立すること。そのためには、まだまだ技能を磨かなければと感じています。特に難しいのが、吹いた断熱材の厚み管理。ムラなく均一に、ミリ単位で指示された厚みの断熱材を吹いていくのは、細かな調整やテクニックが必要なので、相当な場数と練習を積まなければ一人前にはなれません。今は、とにかく経験を積んで、自分なりの感覚を身につけられたらと思います。自己修練が必要な一方で、わからないことは解決するまで人に聞く姿勢も大切。うちの会社は男らしい人が多いものの、実はみなさんとても優しい(笑)。どんなことでも気軽に教えてくれるので、いろんな人に質問しています。たくさんの先輩からさまざまな方法を教えてもらうことで、自分にあったやり方を磨いていけたらと思います。ゆくゆくは先輩たちのように、後輩に技能指導できる、そんな職人になれたら嬉しいですね。
先輩からの
メッセージ
まずは、やる気があれば大丈夫!
断熱材について余すことなく教えます
この仕事の面白さは、形のないものを形にしていくことだと思います。例えば、建築中のビルの壁に断熱材を吹き付けていくと、施工前はコンクリートがむき出しだった壁に、みるみる断熱材が膨れ上がっていき、壁一面が美しく染まります。吹き付けが上手になると厚みを器具で確認しなくても、感覚だけで何ミリで施工されたかわかるようになります。どんな現場でも自分の感覚通りにバチっと吹き付けられたときは、非常に気持ちいいですよ。私はこの仕事に携わって20年以上になりますが、まだまだ技能を向上させたいと思いますし、一生を賭けて極めがいのある仕事だと思っています。求職者のみなさんに言えるのは、まずはやる気だけあれば問題ありません。仕事に携わる中で、やりがいや面白さは見つかっていくものですから。うちの会社は、仕事に一生懸命な職人が多いため、頑張る若者には真摯に向き合います。ぜひ、上司や先輩のことを利用するぐらいの気持ちで向かってきてください。私たちも若手を育て、培った技能を伝えていきたいと考えていますから、気軽に質問してくれたらと思います。何か目標を持って仕事に取り組めば、必ず技能は磨かれていきます。
サンエム工業 株式会社
高いレベルで技能を磨き、信頼される職人になろう
熱絶縁工事は、どんな建物にも必要な工事です。近年の環境や省エネへの配慮から工事の需要は年々高まっており、今後はさらに重要になってきます。どんなに需要があっても、高い技能を持った職人がいなければ現場は成り立ちません。だからこそ当社では、高いクオリティで施工できる職人の育成に励んでいます。昔のように「見て覚える」ではなく、職人同士でコミュニケーション熱絶縁工事は、どんな建物にも必要な工事です。近年の環境や省エネへの配慮から工事の需要は年々高まっており、今後はさらに重要になってきます。どんなに需要があっても、高い技能を持った職人がいなければ現場は成り立ちません。だからこそ当社では、高いクオリティで施工できる職人の育成に励んでいます。昔のように「見て覚える」ではなく、職人同士でコミュニケーションを取りながら「教え合う」ことを大切にしています。そうした積み重ねにより、一人ひとりの技能の向上、技能伝承に繋げているのです。高い技能を持った職人はお客様に信頼され、次の仕事を呼び込みます。仕事を通して誰かに必要とされるのは、とても嬉しいものですよ。
〒177-0051
東京都練馬区関町北1-15-5
TEL:03-3928-6554
https://sanemukougyo.co.jp/
サンエム工業は、不燃断熱材、断熱工事、防音工事、耐火工事、その他の内装工事を得意とする施工会社です。大手・中堅ゼネコン企業等から受注し、大小問わずさまざまな建築物への施工を手がけています。代表の南雲は、日本ウレタン断熱協会幹事として、業界をリードし、その発展に貢献しています。
- 所属・役職・年齢・入社年数は取材当時のものです。
- 撮影用にマスクをはずした写真が掲載されておりますが、ソーシャルディスタンスを確保するなど取材は新型コロナウィルス感染症対策を講じた上で撮影しています。