入職促進
ガイドブック

平成28年度

製造業

電子機器組立て

電子機器組立て

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難易度の高い機器も
精密な技術で実現させる

複雑化・高度化する電子機器の世界。機器の心臓部にあたるような主要な部分の組立ては卓越した技術が要求される。丁寧で正確な組立て作業はもちろんのこと、時には部品からつくっていくこともある。また、時には顕微鏡をのぞきながらつくり上げていくハイレベルな作業が続く。

技能者の紹介

技能者の紹介

株式会社メイコー
計測機器部 分析計課
電子機器組立て
(電子機器組立て作業)1級

清水しみず あきらさん

(26歳)入社8年目

株式会社メイコー 計測機器部 分析計課 電子機器組立て(電子機器組立て作業)1級 清水顕(しみず あきら)さん

責任

責任

すべての作業が大切
ものづくりの工場のイメージが変わった

工業高校の学園祭で、戦車の模型を作ったことがあります。鉄の板を溶接したり、旋盤を使ったりして一から作りました。完成した時にとても達成感があり、ものづくりを仕事にしたいと思いました。

会社見学でいくつかの部署を見学しました。計測機器部でははんだ付けなどの細かい作業が多いのを見て、この部署に魅かれました。もともと電子機器科だったので、はんだ付けもやっていましたし、細かい作業が大好きです。希望通りの仕事につけてうれしかったです。

入社前は、ものづくりの工場は流れ作業で、ねじを締めるのも単純作業のように思っていました。ところが実際に働いてみると、ねじの大きさによって締め方は違うし、はんだ付けもただ付ければいいというものではない。一つ一つの作業を考えながら進めなければ、いいものは作れません。一つとして無駄な作業はなく、どれも大切な工程です。どんな作業も自分がきちんとしなければいけない。仕事を始めて責任感が身に付いたと思います。

清水さんの1日のスケジュール

挑戦

挑戦

会社のサポートに感謝しながら
さらに上を目指す

メイコーはとてもアットホームな会社で、人間関係もフレンドリーです。まず放っておかれるということがなく、仕事は一からきちんと教えていただきました。資格取得へのチャレンジも会社が応援してくれます。僕は昨年、技能検定電子機器組立て(電子機器組立て作業)1級に挑戦しました。8月の試験を目指し、5月頃から終業後に2時間ほど、毎日練習をして準備をしました。土曜日は外部講師の方がいらして、指導していただきました。そして、無事に1級を取得できました。

資格取得は自分の技術が向上するだけでなく、経験にもなります。また会社の評価も上がり、報奨金もあります。挑戦する価値は大きいですね。結婚をして家族もいるので、それも励みになっているのかもしれません。こうしてスキルを上げることは、仕事をする上でも大切です。技能の向上がなければ仕事に時間がかかり、お客様にも迷惑をかけてしまいますから。

挑戦

喜び

喜び

世の中の役に立つ製品づくりは
やりがいにつながる

現在関わっている仕事は、計測機器の心臓部にあたるユニットを作っています。完成した時はやはり達成感がありますね。以前、浄水施設まで機器を見に行きました。自分の手がけた機器がどのように使われているのか、現場を知るのはいい勉強になります。お客様との接し方など、学ぶことはたくさんあります。いい雰囲気で仕事をするためにもスキルを上げるだけでなく、人間関係も大切にしたいと思っています。

技能検定1級を取得し、自分のスキルに対しても自信がつきました。今後の目標は、計測機器全体に対しての知識を身に付けていきたいです。ほかの技術に関連した検定があれば取得し、後輩も指導したいと思っています。機器の一部だけでなく、全体を知りたいです。総合的に判断して応えられる技術者を目指していきたい。そのための知識と経験を積んでいきます。

先輩から後輩へ

大切なのは信頼関係
その幹の太さで困難も乗り越えられる

部下を指導するときは、まず図面を開いて論理的な説明をした上で、作業のやり方を見せるよう心がけています。私に技術がなければ指導ができませんから、私自身も技能検定1級を取得しています。直接話してコミュニケーションをとり、お互いの信頼関係を築くことが大切だと思います。信頼を築けていれば、どんな困難なことも乗り越えられます。失敗すればフォローしますし、うまくいけばほめる。メイコーの社風がそのままこの課で生きていると思います。

清水くんの若さで国家検定の1級を持っているのは一人だけです。検定にチャレンジすることは、さらに上を目指す向上心があるということ。手先も器用なので細かい仕事もどんどんこなし、吸収力も早いです。今は清水くんが予定を立てて進行しているので、プランナーとしての役割もあります。今後はグループのリーダーになっていく存在だと思っています。

計測機器部 分析計課 望月浩二(もちづき こうじ)さん

望月もちづき 浩二こうじさん(42歳)

計測機器部 分析計課
入社19年目

株式会社メイコー

代表取締役社長 上野富男(うえの とみお)さん

代表取締役社長

上野うえの 富男とみおさん

もっとも大事にしたいのは社員です。175名の社員がいますが、一人一人が夢を持って働ける会社にしたいです。そのためには資格取得を大いに推奨するとともに、取得者には報奨金や昇給という形で還元しています。技能のレベルアップが会社を支える力になっています。

〒400-0105 山梨県甲斐市今井732
TEL:0551-28-5111
http://www.meiko-inc.co.jp/

1962年、電気機器ユニットの製造業務で創立。以来電気機器メーカーとの業務提携をはじめ、お客さまのニーズに合わせた受注形態で事業は順調に拡大。現在国内最大級のクリーンルームや大型設備機器を導入し、設備力と技術力を併せ持つ企業として高い信頼を獲得している。社是は「信は命(力・財産)なり」であり、社風は「従業員が働く喜びと、会社に誇りと夢を持てる企業を目指そう」というもの。従業員の意見を吸い上げ、働きやすい環境づくりや福利厚生など、改革を進めている。技能者の育成にも力を入れており、公的資格取得報奨金規定や教育研修規定なども設けている。全社を挙げてのボーリング大会や忘年会など、アットホームな環境が大きな魅力である。

株式会社メイコー

※ 所属・役職・年齢・入社年数は取材当時のものです。