入職促進
ガイドブック

令和1年度

建設業

鉄工

鉄工

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加工から組立てまでのすべてを担う、鉄工のスペシャリスト

材料から完成品を作るまで、必要な工程をすべて行う鉄工技能士。アーク溶接、ガス切断、ボール盤など多様かつ高度な技術を駆使して、一つの製品を造り上げます。

技能者の紹介

技能者の紹介

赤羽鉄工株式会社

川添 宏平さん

(28歳)入社10年目

赤羽鉄工株式会社 川添宏平さん

入社したきっかけ

入社した
きっかけ

中学・高校の職業体験で溶接に魅せられ
そのまま赤羽鉄工に入社

親が製造業で働いていたこともあり、子どもの頃からものづくりに興味がありました。鉄工の道に進みたいと思ったきっかけ は中学校の職場体験。赤羽鉄工でアーク溶接を体験させてもらった際、きれいに仕上げて達成感を味わうことができ、「これだ!」と思ったのです。高校のときには授業で溶接を習い、インターンでも再度赤羽鉄工に行き、そのまま入社しました。

川添さんの1日のスケジュール 赤羽鉄工株式会社で取得できる主な技能検定職種

この仕事の魅力

この仕事の魅力

いろいろなことに携われる、
最初から最後まで自分でできる楽しみ

赤羽鉄工に入社した後は現場で溶接の経験を積みながら、社会人としての基本を学んでいきました。先輩について作業の仕方を教えてもらうのですが、親身になって声をかけてくださったので、社会人になってもあまり不安はありませんでしたね。作業だけでなく、「特別教育」といってクレーンやフォークリフトの操作などを学ぶ研修にも参加させていただき、工場で働くために必要な技能や知識も習得しました。今はベルトコンベアのフレームを造る仕事を担当しています。溶接はもちろん、加エや穴あけ、組付け、組立てまで。ライン形式の仕事と違って、いろんなことが経験でき、最初から最後まで自分でできるのが面白いです。「溶接だけできればいい」「穴あけさえしていればいい」という世界では ないので大変なこともありますが、自分の手で一つの製品を精度良く造り上げられたときは感無量ですね。

この仕事の魅力 この仕事の魅力

今後の目標

今後の目標

今の会社で腰を据え、
今以上にいろんな経験を積みたい

入社から10年経ち、後輩も3人います。これまでは指示を受ける立場だったのですが、今は後輩を指示する立場になりつつあるので、うまく仕事を教えられるようになりたいです。また、資格取得も目指してさらにレベルアップしたいです。仕事も会社も好きですので、これからも赤羽鉄工でいろんな経験を積んでいきたいですね。これから就職活動をされる方は、「自分が興味のあることを仕事にする」という視点をもつと良いと思います。興味のあることにチャレンジすれば、おのずと将来の方向性も見えてくると思います。

赤羽鉄工株式会社

代表取締役 赤羽広治さん

代表取締役

赤羽 広治さん

若い人の考えを理解しつつ、親のような気持ちで接する

私は11年前に代表取締役となり、経営者の立場から、現場で人材管理や後進の育成に力を入れてきました。 まず日頃大切にしているのが、全社員が集まる朝礼です。安全・健康に作業していただけるよう、この場で注意事項を伝達しています。夏の時期などは熱中症を予防するよう徹底するなど、その時々に応じて注意すべきことを細かく呼びかけていますね。朝、昼、夕方と現場を回るのも私の日課です。一人ひとり様子を見て、調子が悪そうなときや、困っていそうなときは声をかけるようにしています。若い方たちの表情を見るのが楽しみですね。

朝礼と同じくらい私が重要視しているのが、社員が毎日書いてくれる日報。これで各現場の進捗状況を確認し、思ったように進んでいない場合や問題がある場合はフォローします。そして何より指導者として大切にしていることは、若い方の考えを理解して歩み寄るということです。入社直後の方には規則正しい生活や、あいさつ、5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)など、社会人としての基本を身につけるよう指導します。しかし、「昔はこうだった!」「これはダメだ!」というのは禁句ですね。決して上から押し付けるのではなく、若い方の価値観や考えに歩み寄ってお互いに理解し、そのうえで「なぜそうなったのか?」「どうすべきか?」を考えてもらうよう心がけています。理解し、見守り、正しい方向に導く。そんな親のような感覚で日頃から若い方たちに接しています。

人が人を生む。
設備への投資はもちろん人材育成にも投資

赤羽鉄工は主に建築鉄骨や機械フレームの製造を行っているメーカーです。鉄に関わることなら何でもできると自負しています。今は作業の自動化が基本の時代ですが、弊社では単品ものの製造が多いので、敢えてライン化は行っていません。大型物件や設備物件といった、他社ができない仕事、やりたがらない仕事も積極的に受注しています。こうした経営が実現できるのはやはり「人」があってこそです。

人ができていくのは入社した後だと考えているので、弊社では基本的に学歴・成績不問。優しく、しかし甘やかしすぎない、親のような気持ちで若い方たちに接しています。入社から3年間は実務経験を積みながら、工場で安全に仕事をするための技能と知識を身につけるため、「特別教育」と呼ばれる研修に参加していただきます。その後も資格取得を奨励し、資格保有者には資格手当も支給。また、働きやすさに関しても改善を進めており、年間休日を増やし残業も削減しました。女性専用の休憩スペースを設けるなど、女性が働きやすい環境づくりにも力を入れています。

弊社の魅力は 「人」。今いる人が新しい人材を育て上げ、人がもつ技術があるからお客さまの信頼も得られるのです。人が良いからこそ、創業以来続いてきたのだと思っています。ものづくりは、この世の中で最後まで残りうる仕事。たとえAlやloTが発達しても、人の手が必要な溶接がなくなることはないでしょう。これから社会に羽ばたく若い方たちには、希望と勇気をもって、この世界に飛び込んで来ていただきたいですね。

〒399-4601
長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪8092
TEL:0265-79-2448
http://www.atec-kajiya.co.jp/

大正4年創業の老舗企業。 一貫して鉄工事業に携わり、現在では建築鉄骨、機械フレームの製造、製缶という3つの事業を展開。 他社では対応できない大型製品の製造などにも積極的に対応し、 顧客からの信頼を得ています。 卓越した技術・技能・指導力を有する「信州ものづくりマイスター」にも認定。 中学生の職場体験、 高校生のインターンシップを毎年受け入れるなど、 地域と協業での人材育成にも注力しています。

赤羽鉄工株式会社

※ 所属・役職・年齢・入社年数は取材当時のものです。